「記憶が飛んでた日」の巻

クラウンホテルが10時チェックアウトやったので、10時きっかりに出ました。今日は高校ん時の同級生のOKIの家に行く予定にしてたので、ホテルの売店でお土産の「アロエ塩入りソープ」を買いました。

前の日のチェックイン時間が遅かったので、駐車料金500円はオマケしてもらいました。

「ホテル出る前に電話するわー」とOKIに言ってたんで「今から出るよーん」と電話すると「あんなー、えっちゃん(高校ん時の同級生)も大阪から来るんやんかー。でも多分名古屋に昼頃になるやろから先にバイクと荷物置きにおいでーや」とのお答え。

前の日になまちゃんに蟹江までの地図を書いてもらってたんで、その地図を暗記していざホテルを出発。夜勤明けのホテルのにーちゃんが敬礼で見送ってくれました。

なまちゃんの地図によると「広小路をまっすぐ行って高速の高架の下で左折、また高速の高架が出てきたら右折。そのまま高架の下を行くと蟹江」ってなことやったので、どんどこ広小路通りを西へ向いました。

大正橋を超えて高速の高架を発見。ちゃんと左折するとまた高架を発見。「お、ここで右ね。簡単簡単。」と右折して「後は高架の下をまっすぐー。」と思ってたら、どんどん高架から外れていくではありませんか。

「あっれー?高架なくなってるでー。」高架は斜めに行ってしまいました。あかんやん。迷子やん。どーすべー。

とりあえず道端に停止して「ツーリングマップル」を見ると、高架下を行こうと思ったらさっき通りすぎた交差点で、左斜め前に行かなかんかったことが判明。でもこのまままっすぐ行っても「神尾町」の交差点で左に行けば「蟹江」に着けそうなので、直進することにしました。

ところが「神尾町」までの道が大渋滞。まともに走ってたら全然動かないので、うちの中の「堪忍袋」が切れそうになり、あっさり歩道を走ることに決定。あっと言う間に「神尾町」に到着。ここで左折すれば「蟹江」です。

なんとか「蟹江」に辿りついたのですが、ここからはOKIのメールでの説明が頼りになってきました。蟹江のそばにある「学戸」の交差点からは、「十六銀行」とか「メガネ屋」とかを頼りにたどり着かないとあかんのですが、ここはオリエンテーリング気分で何とかたどり着きました。

マンションの下に着いて「着いたでー」と電話。「ほな今から降りるわー」ってことで待ってると、背後から「やまわきー」と呼ぶ声がきました。やーんOKIやーん。ひっさしぶりやーん。

「バイクでかいなー。名古屋銀行んとこに停めるかー?うちのマンションのバイク置き場に停めよーと思ったら『うちのマンションのんですー』シールはらなかんねんやんかー。どーしよー。」「ええやんええやん。シールくらい買うっちゅーねん。大家さんとこ行くわー。」っちゅーわけで結局マンション内に「無断駐車」決定。

OKIの家に上がり込んで、同居の御両親に「お世話になりますー」と挨拶。OKIのおとーちゃんに「酒は飲めるんか?」「ちょっとだけですけどー」「ほな晩は一緒に飲むぞー」「はいー」ってな約束もし、OKIの部屋でえっちゃんの到着を待つことにしました。

「いやー、何年ぶりかねー。前にディズニーランド行っていらいかなー?」「何でや。その後広島行ったやんか」へ?広島?「ちょー待ってなー写真あるでー。ほれ」あ。うちや。ホンマや。しかも3年前や。最近やん。

「あんたなー、ほんまになーんも覚えてないなー。ディズニーランドは私が仕切ったから『ほな今度はうちが仕切ったるわー』って広島行ったやろー。」うん。そう言えば「カキ尽くし」とか食べたわ。行った行った。思い出したわー。

「うん、思い出したー。」「何で忘れてんねん。あんたはホンマに暑中見舞いの返事も書いてこんと。何でもすーぐ忘れるなー。」

「ちゃうで。暑中見舞いは書いてんで。で切手も買ってんで。でも出すの忘れてん。ほな9月になってもてなー」「なんでやねんな、ほな持っといでやー」「・・・忘れてもたー」

「あんたは前からそーやねん。ディズニーランドん時も『久しぶりやし晩にいっぱいしゃべろー』と思ってたら、ホテルの部屋に入ったとたん風呂にも入らんと熟睡するしやー。ほんまこの女だけは。『積もる話』っちゅーもんもあるやろー。」「だーいじょうぶ。もう今日はバッチシ。寝ーへんもん。」「あかん。あんたは絶対寝るもん。私は今日はえっちゃんと朝まで喋ることにするねん。キミ寝とき。」「いやー。うちも混ざるー。」

と「それなりに積もる話」をしてる時に、えっちゃんと連絡がついて1時半に名古屋に到着とのこと。出発準備に取り掛かったのでした。

「電車が12時24分にくるから、12時過ぎに出たら間に合うよーん」とのことやったので、そんくらいの時間に家を出て「JR蟹江駅」までテッテケ歩いて行きました。行く途中も「私はあんたと性格はちゃうと思うけど、男運ないとこだけは一緒やなー。」「うんうん、たぶん生まれた時間がちゃうかったんやろなー」「私は昼やねん」「うち知らんわー」と盛り上がってると駅が見えてきました。

駅に入るとなんか電車がホームに入ってくるとこが見えました。切符を買いながら「なーなーOKI、電車きたでー。」「え?うそーん」名古屋行き電車は向かい側ホームに既に到着してました。陸橋を渡って行かないとたどり着けません。「わー、あれやー。」「あかんやーん、ダッシュやー」と陸橋を駆け上りました。

ところが電車はなかなか発車しません。「なーなー、これってうちらが行くまで待っててくれてるんちゃうん?」「そーかなー、確かにうちらのダッシュは見えてるやろーしな。」とダッシュ止めて歩き出すと「プッシュー」と電車は行ってしまいました。「行ったで」「うん行ったなー」・・・。うちの中で「一ノ関の悪夢」が蘇ったのは言うまでもありません。

でも、今回は20分も待ってたら次が来るので安心安心。「なーなー、うちら『乗り遅れ丸わかり』なんちゃう?」「うん」「かなりカッチョ悪いで」「うん。おかしいなー、いつもこんくらいの時間で行けるんやけどなー」「たぶん喋っとったからやろー」「うん」てな話をしてたらだんだん人が増えてきました。「な、みんなちゃんと時間合わせて来るねんで」「やっぱしうちらカッチョ悪いなー」と反省もしたおした頃、電車がやってきました。

新幹線到着時間まで時間があったのでサテンで休憩。うちは朝からなんも食べてなかったので「クロークムッシュ(ホットサンドイッチ)」を食べ、OKIは「コーヒーゼリー」を食べました。OKIは「なーなー、『みそロール』行っとけへんのん?」とお勧めしてました。「みそロール」は「赤味噌入りロールケーキ」です。入れたらええっちゅーもんちゃうねん。名古屋おそるべし。

ここでも「これでもか」っちゅーくらい喋り倒して、えっちゃんを新幹線出口まで迎えに行きました。ひゃー、えっちゃんめっちゃ久しぶりー。もー何時ぶりかわからんくらい久しぶりー。キレイくなってるー。「な?えっちゃんキレイくなってるやろー」とOKI。「うんうん」「『えっちゃんキレイになったねー』って言わなー」「そんなオッサンみたいな事言えるかいなー」えっちゃん「やーさん(高校時代のうちの呼び名@『や』にアクセントを置くこと)変わらんなー。」OKI「いや、やーさんも化粧したら変わると思うで」うち「それは化粧で変わるだけの話ちゃうんか?」

そんなキレイくなったえっちゃんを連れて「山本屋本店」へ。ここは味噌煮込みうどんのお店です。前に名古屋に来たときにOKIに連れて来てもらったのですが、めっちゃ辛かった印象しかなかったのでした。リベンジやーん。「うち『名古屋コーチン入り』にするー」OKI「ほな私は普通のん」えっちゃん「私も普通のん」と注文すると、大鉢に「漬物盛り合わせ@山盛り」が登場。すごーい。これ「櫓茶屋」で頼んだら1000円は取るで。山本屋太っ腹ー。

グツグツ煮え立った味噌煮込みうどんが到着しました。一口食べたら「あれ?辛くないやん」OKI「だんだん煮詰まってくるねん」えっちゃん「でもちょっと辛い。」でも前は確か「ごはん無いと食べれんー」と思った記憶があるので、やっぱしちょっと慣れたんかも。今回はご飯無しなのでリベンジ成功しました。

このへんでゆうたんから「何してるのー?」とスカイメールが到着。「味噌煮込み食べてるのー」と報告しました。そうや。今日はWEB系の誰とも接触がないから、リポートもしてもらいにくいんや。ま、こんなんもありあり。(ツーレポみたいなもんやし。そーいえばツーレポやけど。)

「ほな水族館でも行く?」ってなことになり、電車に乗って名古屋港へ。名古屋水族館でイワシの大軍やら訳わからん深海魚やら見てたら、ここの目玉の「ウミガメ」を発見しました。

「ひゃー、カメやんカメやーん」と、うちが喜んで見てるとカメがこっちに寄って来てガラスに当たっています。「あほやーん」と喜んでるとそのまま下に落ちていきました。「死んだー」と思ってたら他のカメも並んで沈んでいきます。どうもお昼寝の時間やったようです。結局そのカメと並んで3匹が眠りについてました。

順路にしたがって進んで行くと、「ペンギン」の大軍が待ち構えていました。ここは通路の脇にひな壇みたいに座って見るとこがあったんで座って見てたら、うちの前に座ってたOKIが「こら」と呼ぶので「何じゃ?」と思ってたら、どーもうちは寝てたようです。あれ?おかしいなー。「ペンギンでかーい」って見てたはずやねんけどなー。どうも薄暗い照明やったんで座り寝してしまったようです。

ペンギンを抜けると「水辺の生き物と遊ぼう」のコーナーがありました。ちっちゃいプールにヒトデとかヤドカリがいて、触わって遊べるのです。うちは「ちょっと行ってくるー」とOKI&えっちゃんを置き去りにして、ヒトデを手に引っ付けて遊びました。ヒトデを手に乗っけてしばらく待つと勝手に手に引っ付いてきて、手をひっくり返しても落ちなくなるのです。みんなやってみましょう。

満足行くまでヒトデと遊んで「おまたせー」と戻ると、OKI&えっちゃんは「はいはい、もうええのんかー?」とうちを一気にガキンチョ扱いし、「ほな、栄まで行こう」ってなことになりました。OKIは「『アジアンキッチン』に行きたいねーん」っちゅーので「ほなそれで行っとこ」と水族館を出ると、ちょうど5時になりました。出たとこにカラクリ時計があってケムリをぶおーっと吐き出してました。

「あー、何か出て来るでー」と見てると、でっかいタマゴが割れてカメに跨った浦島太郎が現れて、煙りの中をフガフガ動いてそのままタマゴの中に消えて行ってしまいました。「こんだけかいな」「いやー、ええもん見たねー」「そーか?」ってことも言いながら改めて栄に向ったのでした。

「アジアンキッチン」に到着しました。思いっきり「あじあーん」です。メニューには「辛さ」を示す「唐辛子マーク」がウヨウヨいてました。OKI「この『なんちゃらカレー』にするー」うち「ほなこの『なんちゃらオムレツ』にするー」えっちゃん「ほなこの『なんちゃら春巻き』にするー」次々と注文し、出て来るたびに「これ辛いってー」と品評し、次第に話は高校時代のことになっていきました。

えっちゃん「あたしなー、○○くんが好きやってーん」OKI「あたし、○○センセ好きやってーん」うち「うち誰が好きやったっけ?」OKI「あんたビートたけしばっかし見てたんやんかー。『オールナイトニッポン』の次の日はずーーーっと寝てたやんかー」うち「そうやっけ?」えっちゃん「そや、寝とった」OKI「うん、寝とった」うちは寝てたんや。

でもうちはその頃は毎日『オールナイト』聞いてたから、毎日寝てたんかも。それより何よりうちは「○○くん」も「○○センセ」も思い出せないのでした。なんでや、一緒のクラスやったのにー。うちらは2年時に一緒のクラスやったのですが、うちはえっちゃんとは1年時も一緒やったっちゅー事を忘れてしまってました。「信じられへーん」と2人に怒られたのは言うまでもありません。

そんな昔話をしてる時に、なまちゃんからお電話が入りました。「もしフィリピンバー行くんやったら連れてってあげるよー。」とのお誘いでしたが、お泊りさせてもらうOKIの家には御両親もいるので「帰りが遅くなったらマズイから、今日は行かれへんと思うー。」とお断りしてしまいました。結局明日帰る前にギズモちゃんと顔合わせできるようにしましょう、っちゅーことで話は落ち着きました。

席に戻って来てから2人に報告すると、OKI「そやねん。同居やからなー。ちょっと無理やなー。」えっちゃん「でも私はちょっと行ってみたいなー」ってなリアクションやったんで、今度の名古屋はみんな外泊してフィリピンバーに連れてって貰おうかと思ったりしたのでした。でもうちらみんなヤンチーちゃうから、なまちゃん引くかもしれんなー。

OKIはトムヤムクンを食べたそうでしたが、唐辛子マークがいっぱい付いてたのでめっちゃ悩みまくり、「どーせ一口で『もうええわ』って残すやろー。うちらもお腹いっぱいやから食べられへんでー」と、うちとえっちゃんの攻撃を受け「ほなやめとくー」とチャレンジは次回持ち越しとなりました。辛いものでマンプクになったうちらはOKIのお家に帰ったのでした。

OKIの家では既に御両親は寝ようとしてました。うちらはかわるがわるにお風呂に入りました。「絶対寝たらかんで」と釘を刺されたうちですが、思いっきりのネムネム状態で目がトロロロでえっちゃんがお風呂に入ってる間に、OKIのベッドにぶっ倒れて話しはしてるもののシドロモドロでした。偶に寝てしまってたらしく、OKIの「ドナルドぬいぐるみパンチ」を数回顔面に食らって目を覚ましました。

「もうこれでこの日は寝てしまうのか」と思われたうちですが、その後お風呂に入って復活。最近インターネットをはじめたOKIのPCに、「POST PETお試し版」をインストールして無事お役目を果たすことが出来ました。(この時点で既に3時前)

リビング横の和室に布団をひいてもらって、「ほなお休みー」ってなったのですが、そっから「そーゆーネタはもっと早く言えよ」的な盛り上がるネタがOKIから提供され、結局元気復活したうちらは、朝5時過ぎまでそのネタを引っ張り喋りまくったのでした。OKIさん、ちゃんとその後の状況を報告してきてや。うちはかなり気になっています。(ちゃんと『ポチ』で送って来てね)

どこでどういう決着になったのか思い出せないのですが、この日はこのようにフェイドアウトしていったのでした。