「4日目」(札幌→大阪) 大抵「ほな明日は何時起きでー」と打ち合わせしてたのでありますが、昨日はそんなんもなしで熟睡やったため、結局同じ8時起きとなりました。寝癖もそのまま、だらけた浴衣そのまま、顔も洗わず状態でエレベーターに乗ってお風呂に直行です。 エレベーターではチェックアウトに向かうと思われる、小奇麗な身支度の人と一緒になったりして、ちょっち恥ずかしかったっす。お風呂のカウンターでは「男性の方はこちらです」と男湯ロッカーのキーを渡され、ワタクシの「男前ポイント」は札幌でも更にカウントアップされたのでありました。 北海道に来て何日かの間でプクプク太ったワタクシは、履いてるジーパンを毎日「伸ばして伸ばしてー」と頑張ってたのでありますが、さすがにこの日はピチピチ状態であります。「とりあえず帰るまではジーパンが壊れませんように」と祈っておりました。 朝食バイキングで、またお盆の上に食べ物満載のワタクシたちは、パクパク食べながら「今日はどーしよーねー」「二条市場に行かんとあかんねー」「部屋で『るるぶ』見て何かないか調べよー」と、またまた「当日決め」状態っす。結局「二条市場→北海道開拓の村→千歳空港」ってな計画が出来上がりました。 チェックアウトして、車を出して「こんにちわっ」ナビちゃんに挨拶します。みきちゃんが運転してワタクシが「二条市場」をナビちゃんに設定しようとしてたら、ナビちゃんにセットする前に二条市場に到着ー。「すごいな、みきちゃーん」みきちゃんナビ、北海道で完璧っす。普段なら絶対路駐してしまうであろうとこでも、「レンタカーやしー」ってなわけで駐車場に車を入れて市場に突入です。 どの店も「タラバガニ」「毛ガニ」「夕張メロン」「でんすけスイカ(外側が真っ黒)」「ほっけ(開き3枚1000円)」「ウニ」「自家製いくら」が満載っす。どの店の人も「カニどー?安くしとくよー」「持ってかえるんだったら、ちゃんと保冷材も入れてあげるよー」「宅急便でも送れるよー」と話し掛けてきます。でもカニはシーズンちゃうからなー。「食べていきなよー」とカニどんどんくれます。メロンもくれます。イクラもくれます。でも、ウニは食べさせてくれんもんなのねーん。 「とりあえずザーっと見ていこー」「おー」ってなわけで、いろんな店で試食試食ー。「朝ご飯食べんと、ここでドンドン食べたらよかったやんなー」「ほんまやなー」「ちうか、うちらは毎朝バイキングで食べ過ぎてることが間違いやねんでー」「ほんまやでー」確信に気づいたものの、もう今日は最終日なのでありました。 当初みきちゃんは実家にカニを送ろうとしてたのでありますが、諸事情によりカニはなしっちうことになった模様です。最初は喜んで試食してたワタクシ達でありますが「カニどー?」「カニいいっす」と返答するまでに成長しました。ちなみに「本タラバ」「あぶらタラバ」の違いは「背中の三角ぶぶんのポチポチの数(6個が本タラバ。4個があぶらタラバ)」「ゆでた足の裏まで赤いのが本タラバ。白いのはあぶらタラバ」やそうな。覚えておくと便利かもねん。 結局、イクラを試食させてくれたとこで、みきちゃんはイクラ&ウニを、ワタクシはウニをGETです。その後「活バフンウニ」の前でみきちゃんがしばし固まっておったのですが、ここは既にウニを買った後やったのでこらしめてました。 二条市場を後にして、次は「北海道開拓の村」です。昔の北海道の町並みが再現されてるってやつっすね。「12号線をだーっと行っちゃえば着くねー」ってな大雑把なやまわきナビでスタートです。ナビちゃんの意見も同じやったので一安心っす。「700m先左方向です」の意見にも「あってるやん、さっすがナビちゃん」とうなずけて安心安心ー。 「北海道開拓の村」の中に入ると、当時の宿やらお蕎麦屋やら新聞社やらいろんな建物がありまして。お蕎麦屋に入ってると「はいよっ、ごめんよっ」「おやじ、いつものやつ頼むよっ」と小学生数人が、小芝居入りで入ってきます。おったおった、そんなやつ。今の小学校でも健在っすね。新聞社では一文字ずつ文字盤を拾って作成するガリ版とかありまして、「これ、大変やなー」「作るのも大変やけど文字盤を棚に戻すのも大変やで」ってな感じでありました。 「感想書いてねー」みたいなアンケート用紙を置いてるとこで、観光客が書いてるのんを読むと「学校が怖かったー」みたいなんがあったので「学校って中学校か?」と近所にあった中学校に行ってみました。「理科室とかがこわかったのかなー?」「トイレの花子さんかなー?」と想像をめぐらせたのでありますが、普通の教室やったぞ。ついつい教壇に立って「先生の名前は『北野広大』」とかやってしまうワタクシであります。 みきちゃんは教室の一番後ろの「ヤンチー席」で「あたし悪い子やもーん」のポーズでキメキメです。ロンスカ履いてるしバッチシです。その後「職員室に呼び出されるみきちゃん」写真も撮って写メールしたり、さっきの小学生を笑ってる場合やないことになっております。 「馬車の時間がそろそろやったよねー?」「ほないってみよー」ってなわけで、村の端から端まで行ってくれる馬車乗り場に行ってみました。観光の団体のおばちゃんが10人くらいいてます。席詰めた押して満杯状態で馬が来るのを待ってると、馬がパカパカやってきてうちらの乗ってる荷台とつながりました。「重いやろなー。動くんかなー?」「たぶん下にモーター入ってるんやって」ってなことを言ってる間に、馬車はガタガタ走り出しました。 村の中には「おまわりさん」「女学生(はかま履いてる)」「郵便やさん」等々、当時のカッコのコスプレ住民さんが歩いてて、観光客に「こんにちはっ」と声をかけてくれます。馬車に乗ってるうちらにも手を振ってくれます。「シムシティーやなー」「ほんまやなー。『新聞』とかあったしなー」マニアな感想を述べるワタクシ達であります。 なかでも郵便屋さんのカッコ可愛かったー。「森に連れ込んで気ぐるみはがして、服だけ奪ってみよー」ちう欲望のために手段を選ばない案も出たのでありますが、大人なのでガマンなのであります。 馬車を降りて消防署んとこにある井戸で子芝居をうち、蚕飼育の家に行って生蚕を見学です。蚕の繭ってちっちゃいのねん。もっとでかいと思ってたのねん。繭を作ろうとしてる蚕もいたりして、社会科見学のようです。ちょっと賢くなってきました。 「アイス食べながら、つり橋の方に行ってみよー」「おー」ってなわけで、またアイスを食べるワタクシ達。連日やられております。途中の公園で竹馬を発見したみきちゃん、何年かぶりにチャレンジです。乗れてる乗れてるー、歩けてるー。満足げ&得意げです。 つり橋に行くために「やまわきナビON!」「ルートを検索しています」と、やまわきナビです。みきちゃんはトイレに地図を置き去ってきておりました。当然「あっれー?」ってUターンすることになったのでありますが、なんとかつり橋発見です。うちは苦手なのですがガッチリしてて全然揺れないので一安心。と思ってたら急に揺れだしました。後ろでジャンプして揺らしてる「でかいロンスカの女」を発見です。 そんなことをしてる間に「そろそろレンタカー帰しに行かなくちゃ」な時間になったので、村を出てレンタカー事務所に向かったのでありました。 「レンタカーはガソリン満タンで返却してくださいー」って言われてたので、レンタカー事務所の近所のJOMOで満タンにしていきました。キズチェックも問題なく終了ー。デミオちゃん、長旅で虫がいっぱい潰れて引っ付いてるわ、雨に降られてドロドロやわ、ワタクシにボンネット乗られるわ、大変でした。お疲れ様でした。ナビちゃんも元気でねー。 空港でチェックインして行きより重くなった荷物を積み込むことにしました。身軽になってお土産を一気買いです。「夕張メロンエンゼルパイ」「夕張メロンハイチュウ」「マルセイバターサンド」「ラーメンてつや(これは自分土産)」限定品に弱いワタクシであります。 「締めはラーメンやねー」「わーい、味噌バターコーンやー」ってなわけで、またもやラーメンです。使ったお金も清算して、コーンも最後まですくって食べて満腹です。 ゲートのセキュリティでまたベルトでピンポンならすワタクシ達、ワタクシ「ベルト外してもう一回通って」って言われたので、少々不機嫌になってると、みきちゃんの持ち込んだ「裕次郎ワイン」に付いてたソムリエナイフが「これは持ち込めないので預かって関空で返します」と没収されてしまいました。 帰りの飛行機はJALのでかいのんやったのですが、満喫することもなく毛布を貰って熟睡するワタクシ達です。起きたら「お休みでしたのでサービスは控えさせていただきました」なる置手紙がありまして。最初の飲み物も待たずに寝た模様です。 関空に到着して預けてた荷物を受け取り、ソムリエナイフを取りにカウンターに行ったら「申し訳ありません。飛行機に積むのを忘れてしまっておりました。後日宅急便でお送りいたします」とのことで、みきちゃん「裕次郎ワイン」はおあずけ状態であります。 関空の電車乗り場で「JR」みきちゃんと「南海電車」ワタクシは解散です。「お家に帰るまでが遠足やでー」とそれぞれの電車に乗り込みました。ぽぽちゃんから「みきちゃんがいなくなったのに天気が怪しげです」とのメールが到着してたので「上に向かって『みきちゃんは天王寺やでー』って言ってあげてー」とお返事しときました。くれぐれも「大阪」と言ってはいけません。 天下茶屋で地下鉄に乗り換え、お家に付いたのは8時半。ぽぽちゃん、しのちゃん、淳ちゃんとこに「帰ったよー」報告の書き込みをして、即効で「ウニ丼」を作って食べ「めっちゃうまいやんかー」と感動し、「洗濯は明日やー」とお風呂に入って即効で寝てしまったのでありました。 デミオちゃんでの全走行距離 「43100-42322」で778km。うちワタクシの走行距離約200km。みきちゃん大変お疲れ様でした。おもしろかったね。また行こうねー。 |