「3日目」(札幌→小樽→羊ヶ丘→札幌)

「朝はお風呂からー」ってなわけで、8時過ぎに起き出してお風呂に向かうワタクシたちです。昨晩時間制限があったのでゆっくり入れなかった分、ゆっくりヌクヌクしておりました。ジャグジー気持ちいいのねん。

朝ご飯は「洋食」「和食」「バイキング」から選べます。そしてワタクシ達は「バイキング」へ。もう朝のミルクは欠かせません。ついでにヨーグルトまで食べます。北海道の乳製品にやられまくるワタクシであります。

お部屋に戻って本日の予定について作戦会議です。漠然と「小樽」に行くことと、ぽぽちゃんたちとの待ち合わせ時間から逆算して「5時半にホテルに帰ってくる」ってことが決まっていました。「まず裕次郎行くやんかー?」「まじっすか?」みきちゃんの中では「裕次郎記念館」だけは決まっていたようです。ちなみにうちの中では「ウニイクラ丼」だけが決まっていました。

協議の結果、「零下20度の世界を体験!」ってな「流氷凍れ館」を見に行って、お寿司食べて、「羊ヶ丘展望台」で「クラーク博士に会ってソフトクリームを食べよー」ってな計画ができたので、早速出発です。

車のエンジンをかけると、ナビちゃんが「こんにちはっ」と挨拶してきます。毎回「こんにちはっ」とお返事するワタクシ達です。今回はまず「石原裕次郎記念館」に行き先を設定します。ところがナビちゃんの「おすすめルート」は「一回高速に乗ってすぐ降りて、しばらく市内を走ってからまた高速に乗る」ってな訳わからんことになっています。「ええねんええねん、ずーっと乗っといたらええねーん」今回はやまわきナビです。

ちなみにナビちゃんは観光案内も兼ねていて、観光地の近所に行くと画面に写真を出して「時計台です。この時計台は・・・」と観光案内をし始めちゃうのねん。今までは田舎道やったんであまり気が付かんかったけど、札幌市内やと「テレビ塔です」とか「北海道大学です」とか「じゃがいも太郎です」、ナビそっちのけで観光案内を始めちゃうのであります。「そんなことよりも、この角が右か左かを言えっちゅーねん」「ついでに今どの方向に進んでるのかも教えてくれよー」ワタクシ達が突っ込んだのは言うまでもありません。

ちなみに交差点の名前も入る方向によって名前がちゃうのねん。大阪やったら「梅新東」はどの方向から来ても「梅新東」っしょ?ところが北海道はちゃうのだー。四つ角にある4つの信号の下の名前が全部違ってたりするのねん。ワタクシは普段は交差点名だけを頼りに地図を見てるのに、今回はその方式では通用しないのであります。大体、地図に交差点名なんて書いてないし。

ひざの上に「るるぶ北海道」「レンタカー屋で貰ったドライバーズマップ」を広げ、ナビちゃんの現在地を見てるのにも関わらず、「ここどこやねーん」と地図上での現在地の全くわかってないワタクシを尻目に、ドライバーみきちゃんナビだけが正確に働いていたようで、無事高速に乗ることができたのでありました。あ、市内でぽぽちゃんとこで話題に出てた「ベガス&ベガス」(パチンコ屋)も発見したよ。この写真を撮ってワタクシのおもちゃデジカメは満杯になってしまいました(2日で104枚)。

高速を小樽で降りて「石原裕次郎記念館」到着ー。建物の外には裕次郎のヨットがでーんとありまして「いかにも」であります。入場料払って中に入ると昔の裕次郎映画のダイジェスト版が見れる映像ルームに入ります。「うちは若かったころの方が可愛くて好きやなー」みきちゃんは「ボス時代もいい」そうな。

「太陽にほえろ」と「西部警察」のダイジェスト版がマルチモニタでえんえんと流されてるコーナーで、ワタクシは「ちゃららー、ちゃらららららー♪」と「西部警察のテーマ」が止まらなくなり、「こちら大門」と渡哲也が乗り移り「がしゃんがしゃんっ」ライフルまで撃っちゃうテンションのあがりっぷりです。「松竹梅」のCMの全シリーズを流してるコーナーもあり、全部見てしまいましたわ。あの和尚さんは宇野重吉やったのねん。

リビングルーム公開とかあって「あのソファーが欲しいよー、ママー」「あたしはあの丸いソファーも捨てがたいわー」と「欲しい欲しい病」にかかり、展示コーナーを終了。お土産コーナーで「あたしこの限定ワイン買うわ」とみきちゃんは「裕次郎ワイン(ソムリエナイフ付き)」購入です。「あたし裕次郎と写真とるー」と等身大裕次郎パネルと2ショット写真も撮って、裕次郎がすっかりマンプクになったのでありました。

次に向かったのは「流氷凍れ館」です。近くに駐車場を探してグルグルしたものの、無事に見つけられました。しかし、この時点で2時ごろになっていたため、「まず、ご飯たべよっか」とおすし屋さんを探すワタクシ達です。ワタクシはショーケースの「ウニイクラ丼」に釘付けです。「『ウニ』と『イクラ』以外の飾り物(きゅうりとか)が少なかったら少ないほどいい」ってのを基準に、「ここは飾り多いよなー」とか「ここお椀がちっちゃいよなー」とかチェックを入れておったのでした。

結局「活バフンウニ」が決めてとなり、お寿司屋「多喜二」に決定っす。ワタクシ「ウニイクラ丼」みきちゃん「イクラ丼」「活バフンウニ」を注文し、ビールを飲み飲みご飯待ちっす。他のお客さんがいなかったこともあって大将とお話ターイム。「うちは昔からやってるんだけど、10年前に北一硝子が出来ちゃってからおすし屋さんとか土産物屋さんがいっぱいできちゃったんだよー」とのことです。心斎橋の大丸にも「北海道物産展」とかの時に出張してるそうな。

「ウニイクラ丼」はめっちゃうまかったよー。わさび醤油をちょっとかけて食べたっすよ。ウニ甘いー。とろとろー。イクラもええ味であったかご飯に合う合うー。みきちゃんのバフンウニは2個つきのはずが「なくなっちゃったんだよー」ってなことで1個だけやったけど、スプーンですくって食べちょりました。色も濃いのねん。

歩いて戻って「流氷凍れ(しばれ)館」に入ります。入り口で防寒コートを貸してもらいました。軍手も装着していざ「-20度の世界」へ突入っす。いきなり「南極体験コーナー」がありまして「-45度を体験してみよー」とのことやったので中に入ると「ごおぉぉぉぉぉぉ」ってな強風が吹き荒れまして、「さぶいわ、ぼけーっ」状態となりました。

「写るんです2号」を持ってたみきちゃんと、「氷とワタクシ」写真を撮っておりますと「あっれー?巻いても巻いてもカチッていわんくなったよー」「貸して貸してー。(ガリガリガリ)ほんまやー」ってなことで、ここで「写るんです2号」が壊れてしまいました。

氷で出来た滑り台も滑ったっす。なんせ氷やし。加速はつくわ止まらんわ。絶叫もんでございました。みきちゃんは腰骨をガンガン打って青アザ作っておられました。寒いこーナーを抜けた後の土産物コーナーにクリオネちゃんがいまして。ピヨピヨ泳いでる姿も見れたっす。

車に戻ってナビちゃんに「次は羊ヶ丘展望台やでー」と設定するも、またもやナビちゃんのお勧めは高速を札幌の上で降りて市内をひたすら走るルート。「ナビちゃんのあほー、もっと先まで行ったら展望台の近所までいけるやんかーっ」ワタクシとナビちゃんとの友情はもう壊れかけです。

ナビちゃんは札樽高速「札幌北IC」で降りようと「700m先で左方向です」ってなことを言うておられますが「降りたれへんもーん」と反抗するワタクシ。無視されたことに気づいたナビちゃんは「ルートを作成します」と素直な態度です。よしよし。ええ子やないのん。

上空では「デミオのみきちゃんが小樽を出ました、どーぞっ(ガー)」「了解っ(ガー)」と暗雲の移動が始まり、デミオの上にはまたまた雲が集結し始めました。デミオと共に羊ヶ丘まで団体行動です。

「札幌ドーム」を横目で見つつ、「羊ヶ丘展望台」に到着です。雲もちゃんとついて来てます。駐車場には見事に「わ」ナンバー(レンタカーちうことやね)だらけ。みんなクラーク博士に会いたいのねん。ここで、カメラのなくなったワタクシたちは「写るんですV3」を購入です。

「クラーク博士とワタクシ」「『羊ヶ丘展望台』の看板と共に『サザエでございまーす』」「とうもろこし型ベンチで『ボケましょう』」等、もうただの立ち姿の記念写真がとれない体質になってしまったワタクシ達は、小ネタ写真を取り捲りましてなんとここだけで10枚も写真を撮っておりました。

昔、うちの親が札幌にいたころに来たことがあったワタクシは、ここのソフトクリームがうまかったことを思い出し買いに行くも既に終了しちょりました。なのでかわりにオミクジをひいてみました。

みきちゃん中吉です。花言葉「嫉妬」ちうことでね。恋愛「嫉妬することなかれ」みたいなことが書いてありまして。「声出して3回読めー」突っ込むワタクシでありました。ワタクシは大吉で花言葉「謙譲」とな。ええことばっかし書いてくれてるのに、縁談「しばらく見合わせなさい」と摩周湖と口裏を合わせたみたいなお言葉であります。

この時点で5時まわっておりまして「ほなホテル帰ろー」「そーしよー」とホテルまでGOです。冷蔵庫にお土産を入れてたんで、それを持って今度は待ち合わせ場所のさっぽろ駅まで電車です。「やまわきナビON!」「ちょっとまってねー」怪しげながらも「中島公園」から「札幌」までは順調です。

札幌チームとの待ち合わせ場所は「サッポロビール園行きバス亭」です。しのちゃんから「西武のロフト側と反対側のバス停だよー」とヒントを頂いておりました。地図を見て「こっちか?」「こっちちゃうのん?」と迷うワタクシ達です。結局「バスターミナルって書いてあるでー」と、しのちゃんヒントを完全無視して看板を頼りに「バスターミナル」に到着ー。

ところが。どのバスも「宗谷岬」とか遠いとこに行っちゃえそーなもんばかり。「ちゃうねん、うちらは近所のビール園にいきたいのー」と騒ぐも、もう時は既に待ち合わせ時間5分前です。「あかん、『テレフォン』使わなくっちゃ」としのちゃんに「テレフォンおねがいしまーす」と助けを求め、ワタクシたちは全く正反対に来てたことが判明したのでありました。

「あー、バスがいるー」とバス停を発見してたら「あ、きたきたーっ」と札幌チームに先に発見されてしまいました。ぽぽちゃんとしのちゃんは久しぶりの対面です。淳ちゃんは初対面です。「久しぶりー」「はじめましてー」いろんな挨拶して、バスが来るまでしばしの歓談っす。

ぽぽちゃん白ブラウスに生成のスカートで清楚ないでたちです。しのちゃん赤ベースのワンピースにジーンズでラブリーっす。淳ちゃん赤のノースリにジーンズでガーリッシュだ。そして何よりみんな仕事帰りなのです(月曜日やし)。うちらが遊んでる間もお仕事してたのねん。お疲れ様でしたー。

バスが来たので「わーい、えらいさん席やー」と一番後ろの席を確保です。前が見通せる席に座ったしのちゃんを「一番えらいさんやー」とたたえ、バスの中は遠足気分満点です。ここにたどり着くまでのいろんな「やらかした報告」をしたりしながら、バスは快調にサッポロビール園に向かいます。

ビール園到着ー。レンガ造りの建物がライトアップされててめっさきれー。「写るんですV3」はストロボなしなので、明るいとこで撮らないとダメなのねん。ってなわけでここでも「サザエでございまーす」と写真を撮るワタクシ達です。もう「やらないとだめ」って気にもなってます。

ジンギスカンに飲み放題をプラスして、サッポロクラシックで乾杯ー。鍋は北海道の形です。かわいいぞー。お肉(羊)とお野菜が来ました。ちなみにうちのジンギスカン知識は「まず脂身でお鍋をなでなで。ほんで鍋の周りにお野菜を置く。お肉を鍋の山になってるとこにのせる。後は焼いて食べて焼いて食べてー」ってな感じっす。

ジンギスカン鍋は5人で2つです。「しのちゃん、みきちゃん」チームと「ぽぽちゃん、淳ちゃん、ワタクシ」チームで、「焼いて焼いて食べて食べてー」となってたのですが、どうも鍋の出来上がり具合がちゃうようです。「そっち焦げてるー」「ほんまやー」「こっち美味しいのにー」「こっちも焦げからええダシが出ておいしいもーん」何が間違ってるのか、ワタクシにはさっぱりなのでありました。

どうもみんなの意見を聞いてみてると、ワタクシ側の鍋は「肉世話しすぎ」っぽいのねん。しばらくほおっておかんとあかんのかしらん?でもワタクシの目の前には「肉をはさむグッズ」があったのー。これを持つとなぜか肉を触りたくなっちゃう、魔法のグッズやったのー。後はいつもの焼肉の癖で「色が変わったら裏返す」ってな血が騒いだと思われます。

「焼けたもんから食べなくちゃー」「鍋に隙間が出来たら乗せなくちゃー」「お野菜もドンドンつみあげなくっちゃー」ってな状態になり、それに加えて喋りも加わり、突っ込み突っ込まれの大騒ぎ状態の中、終盤でやっと「あ、火加減調節できるんやん」ってなことに気づいたワタクシ達チームは、やっと落ち着いたペースで焼き焼きできるようになりました。が、そのころにはもう既に「もう、どこにも肉入れるとこがないでしゅー」状態になり、せっかくの火加減調整もなかったことになってしまったのでありました。

ビール園の外で、みんなで記念撮影をして、またバスの最後尾を占拠して場所移動です。なんでもぽぽちゃんお勧めのソフトクリーム屋さんがあるとか。地下をドンドン急ぐぽぽちゃん&しのちゃんのはるか後方で、淳ちゃんを「ちっちゃい子をはさんでみよー」とはさんでみたり「ちっちゃい子をつかまえちゃえー」と捕まえてみたり、そろってスキップしてみたりと、「大阪でかい女チーム」やりたい放題です(ちなみに淳ちゃんは158cm。ちっちゃいわけではないっす)。

ぽぽちゃん&しのちゃんが急いでくれて、お店の人にもお願いしてくれたおかげで、閉店準備中の「あいすのいえ」でソフトクリームをGETです。これがまたちょっとシャーベット状でざらっとさらっとってな感じでおいしいのねん。ソフトクリームが溶けて底からポタポタなって「あらー」となってるワタクシに、すかさず「はい、これで大丈夫よー」とティッシュをくれたぽぽちゃんありがとー。

ここから更に場所を移して、地下に潜った先はオシャレなバーです。照明も落とした感じでカクテルもめいっぱいあるっす。ビール園で「『ジークジオン!』で乾杯すればよかったー」と後悔してたしのちゃんの念願かなって、ここで「ジークジオン!」で乾杯です。淳ちゃんのカクテルがマンガのようにこぼれます。乾杯の気合が感じられます。

もう、ここからはアホな話(「ハムスター骨折」「大きな古時計」ネタ等々)でどんどん盛り上がり、誰かがボケたら更に誰かが上乗せして、他の誰かが一人コントに入り、ってな感じで「突っ込みガマン大会」状態っす。みんな別に突っ込んでもええんやでー。そんなにボケばっかし積み重ねなくてもええんやでー。終れへんでー。そんな負けずキライのみなさんのボケの山のおかげで、静かな「おされバー」の中で爆笑につぐ爆笑です。

でもちゃんと「おー、女の子の飲み会やねー」ってな話もありーので、幅広い話題が延々と繰り広げられたのであります。去年大阪でぽぽちゃん&しのちゃんと喋った時より数倍濃い話が展開されたのでありました。キャラクターもよりハッキリ出てきたしねー。ちうことは、今度会ったらもっとえらいことになりそうっす。わくわく。

札幌チームのみんなは次の日も仕事なのに、日が変わるまで喋り倒して解散です。札幌チームのみなさん、平日なのに遅くまで遊んでくれてありがとー。いっぱい笑えて楽しかったっす。今度はマンガ大会で会いましょう。

タクでホテルまで帰った「でかい女チーム」は、そのまま浴衣に着替えて爆睡してしまったのでありました。