Feb 25, 2008

「サルまん 21世紀愛蔵版」(相原コージ/竹熊健太郎)

その昔、スピリッツで連載された「サルでも描けるまんが教室」(通称「サルまん」)は、「まんが教室」ちう仮面をかぶった「まんが家と編集者のぶっちゃけ内部告発」と理解して楽しく読んでたワタクシ。

前に持ってたのはボロっちくなってたので、一昨年ぐらいに出た「21世紀愛蔵版」を新たに買いなおしましたらば。うーわー、えらいもんが追加されてるよー。相原コージはすごいなー。

「サルまん 21世紀愛蔵版」は上下巻で出てます。上巻が「まんがの描き方」、「ジャンルによってのお約束紹介」(各ジャンルの絵を、相原コージが絵柄を変えながらちゃんと描いてるのが素晴らしいー)、「編集部へ持ち込む際の傾向と対策」。下巻は無事にマンガ家として「少年スピリッツ」で「とんち番長」の連載を始めた後の「連載中に起こりうる出来事紹介」となっております。

で、追加されてたのは「まんがジャンル紹介」分。昔なくて今はある「萌えまんが」が下巻の最後に新たに追加されるのですが、これがまたえらいことになっておりまして。

この12ページを愛蔵版に追加するために相原コージが萌え絵を描けないといけなくなっちゃったのですね。でも「描いたことないからどーゆーのが『萌え絵』なのかよくわからんぞ」っと。で、出た結論が「ほなわかってる人に添削してもらっちゃえー」やったと。

ってなわけで「たけくまブログ(竹熊健太郎ブログ)」では、相原コージの「試しに描いてみました」ちう「萌え絵」(これがまた微妙な絵なのですよ)が公開されちゃいました。「詳しい方、『もっとこーしたほうがいいぞ』なご意見お待ちしております」ってなことを募集してみちゃいました。

ほな、そのエントリーにコメントがつくわつくわ。添削されるわされるわ。「『萌え』と『媚』は違うんじゃー」とか説教されまくりまして。でもそっからめーっちゃ頑張った結果が、この愛蔵版の追加ページ「萌えまんが」に反映されてるのであります。すごい!ちゃんと萌え絵になってるなってるー。

まんがの中では「ハルヒ」を参考にしてるよーでしたが、実際の絵は「らき☆すた」系かな(ワタクシもよくわからんまま言ってます)。それにしてもまんがを面白くするためだけに、好きでもないやろー萌え絵を極めてるってのがステキすぎるっすね。やるなー。

こんな具合に、追加ページにかける熱も尋常ではない「サルまん」。本編も当然尋常ではない熱で展開されておりますので、「名前は知ってるけど読んだことないなー」チウ人は、ぜひ「愛蔵版」で読んでみることをお薦めしまするー。

特に下巻は「マンガ家をネタにしたマンガ」なので「燃えよペン」(ワタクシの感想はこちら)やらとダブってる話もあるのですが、「燃えよペン」が「面白いマンガにするぞー」って目標に向かってるのに対し、「サルまん」は「まんがの連載をしてると、こんなことやあんなことが起こる可能性がありますよん」ってのの暴露に走ってるのが特徴ー。

編集長や担当さんや読者からの要求(主に読者サービス)を全部聞き入れていくと「こんな目にあっちゃうかもねん」ってな警告もふまえてる、ちょっとダークな点がいいっすね。

最近「サルまん2.0」の連載も始まったそうで、そっちもどーゆー展開になるのか楽しみー。単行本になるのかな?でも「サルまん」では「パート2もんはこける」ちうてなかったっけ?「とんち番長2」って雑誌廃刊になっちゃったやんね?そーいう意味でもドキドキー。

WriteBacks
TrackBack ping me at
http://yamawaki3.com/blog/blosxom.cgi/comic/20080225_1.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.