Feb 07, 2008
「DAI-HONYA(ダイホンヤ)」(とり・みき/田北鑑生)
その昔「心はロンリー気持ちは『・・・』」ってドラマがありまして。一応恋愛ドラマの形式を取ってるのですが、実際は製作者が組み込んだ、本筋と関係ない小ボケをいかに見つけるかに主眼を置いたもんでした。
放送があった次の「MBSヤングタウン」では、さんちゃんが「あれは見つけたー?」とか「そっちのほかにこっちにもこんなボケが」とか答え合わせしてて、それを聴いてたワタクシは「あー、それはわかったよー」とか「うわー、それは見逃してたー」とか、一喜一憂してたもんであります。
で、「DAI-HONYA(ダイホンヤ)」です。こちらもストーリーは「SFハードボイルド」で、これだけでも十分読み応えがあるのでありますが、小ボケに関しては負けてない負けてない。本編でちゃんと突っ込まれてない「ほったらかしのボケ」が山盛りなのです。
ただし初めて読む時にいきなり「よっしゃ、全部のボケを探すぞー」って読み方すると、ストーリーが全くわからなくなるので要注意。3ページ目の「うじゃー」「うじゃー」で、いきなり「間違い探し」に突入するのはキケンです(ちなみにワタクシは11個発見しました)。
なので正しい読み方としては、1回目はストーリーを追うのに支障のない範囲で理解できるボケを堪能し、再読して「拾えるだけ拾いまくる」ってのがいいかも。つまり「借りて1回読む」ってやり方はお薦めできません。
これはもう手元に置いといて、間を開けては再読、ほんでまた忘れたころに再読、ってすると「えー、こんなとこにもボケがー」って見落としを拾えたりなんかします。
で、こーゆー場合ストーリーに魅力がないと、再読ってのはなかなかキツイもんがあったりしますが「近未来のデカデカ本屋を襲うテロ軍団と、書店管理官・紙魚図青春(しみずせいしゅん)の攻防」ってな熱いのか変なのかやっぱし熱いかもな戦いが繰り広げられちゃうので、これはこれでハラハラドキドキ楽しめちゃうのが偉いとこですね。
「逆転裁判」(特に1~3)で「わざと間違いまくってお茶目なセリフを見てまわる」とか、「ヤッターマン」にこっそり登場するタツノコキャラを探すのが好きやったり、「絶望先生」の小ネタを隅々まで見ちゃったり、「製作者側の遊び」探しが好きな人はかなり楽しめると思われますよん。
ワタクシも昔、アスキー版を持ってて風呂に持ち込んでボロボロにしたので、今回早川版を買いなおしたのでありますが、ボーリングのスコアつけてるのは、見逃してました。「まだまだこんなんがあるのかもー」とか思うと、多分またボケ探しに突入してしまうのでありましょー。
続編の「ラスト・ブックマン」も、「DAI-HONYA」からのネタを引っ張りまくったボケがいろいろ詰まってるので(ちうか表紙がアスキー版の表紙のオマージュっぽい)、これが気に入った人は見てみると楽しいと思いまするー。
ただ「ラスト・ブックマン」は絵がねー。ワタクシ的には「DAI-HONYA」の方の「サインペンで影まで描きました」な絵の方が好きなんやけど(特に影を斜線と点々で書いてるとことか)、グラデーション多様になってるのがちょっと寂しいかなー。
※ 読んだ人ならやりたくなるであろー「ヒヨコ鑑定ゲーム」を見つけたんで貼っときますよん。
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