Apr 07, 2007
「Z CHAN LOTUS(改訂版)」(井口真吾)
Zちゃんは「ロータスヘブン」に住んでる男の子で、青いネズミ(リチャード・セックス)がお友だち。ロータスヘブンってのは夢の世界で、現実の世界が「ローズヘブン」で、そっからローズちゃんって女の子が来て、どーちゃらら・・・
とか書いてみたものの、登場人物を説明しようがストーリーを説明しようが、意味なさげな「Zちゃん」であります。ちうかね、「ストーリー」ちうよりは「シーン」の連続なんよね。おまけにサイドストーリーもいろいろ混ざりまくってたもんで、1回目読んだ時は「何のことだか、さっぱりさ」(by Zちゃん)でございましただよ。
シーンの意味合いも曖昧なんで「これはあれをあらわしてるんだよーん」と言われたら、「あーそーなんや」とも「いやいや、それはちゃうやろー」とも言えちゃうし、一言で「シュール」って言い切ると乱暴な気がするし、「ほな単なるファンタジーなのかしらん?」ってなると、「いやー、そーとも言い切れん」ってなわけで。
ま、早い話が「これはこーです」って断言したくない話なのでありますね。「自分でいろいろ想像してみよー」ってやつです。読む人によって解釈変わってくるんやろなー。
背景にある話は、あとがきで説明されたりするのでありますが、それをわかった上で読みなおしても、「そー言われてもー」ってなっちゃうしなー。ましてや「古川さん」や「カトウ」や「29(ニック)」や「バンロッホ」を、どー説明したらええのやらー 。ほんま「まいっちゃうよね」(by リチャード・セックス)でする。
でもついつい、読みたくなるのですよ(特に寝る前とか)。Zちゃんらが繰り広げてる、「無理問答」ちうか「哲学的」ちうか「何人やねん」ってな会話とか、間に挟まってるサイドストーリーの短編とか、文章が独特やねんなー。
日本語で書いてあるんやけど、翻訳っぽいっちうかね。声が低めっちうか、フランス映画っぽいちうかねー。なんか「ロータスヘブン」との間に開いてる穴から覗いてる気分になってくるわけなのです。
なので割と定期的に、「何してんのかなー」とか「何喋ってるんかなー」ってなレベルで見たくなるわけで(同じことしてるんやけどね)。これまた不思議な感じっす。裏設定をいろいろ推理しながら読むと、またこれいろんなもんを含んでそうで、広がる広がるー。
ま、「人生にはいろんなことがおこるもんだよ」(by 「Nの物語」)ちうことでね。これって「ガロ」で10年にわたってチマチマ連載やったみたいなのですが、何かそれもすごいっす。
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