Feb 27, 2007
「Dr.スランプ」(鳥山明)
入れ替わり激しい、ワタクシの本棚の中で、延々と生き延びている「Dr.スランプ」(文庫全9巻)。ワタクシの中で「かわいいもの」ちう基準は、全部ここで出来上がってしまってると言っても過言ではありません。アニメ版じゃなくて、あくまで「原作」側ちうことも強調しときます(でもセンベイさんとスッパマンの声は初代の声以外受け付けません)。
アニメもかわいいと思うんやけど、あのペタっとした色の絵は「塩化ビニールで型抜き」っぽいんよねー。「ボトルキャップ」っちうかねー。原作のはもっと輪郭も影も細い線で描かれてて、ちょっと質感がちゃうのですよ。で、ワタクシはそっちが好きかなっと。ひざこぞうもくるぶしも描いてあるし。
「Dr.スランプ」の何がすごいって、あんなにギャク系の絵なのに、ちゃんと3D構成されてるのがすごいっす。正面の顔と横顔と斜め顔と、ちゃんと破綻なく描かれてるわけですよ。初めて見たときアラレちゃんが横向いたときの顔で、ちゃんとメガネが厚みの分だけ目の前に描かれてるのが感動やったっす。それまで横顔でも目の周りに丸くレンズが描かれてるマンガっか、見たことなかったんで。横から見たらレンズの厚み部分だけが見えるのが正解やもんね。正しいわけですよ。目も前の方についてるし。
そーゆー風に描こうと思ったら、最初から3Dで浮かんでないと描けないわけっしょ。現に正面で鼻がある人はどの角度でも鼻があるし、ない人(ウルチョラ警備隊とか)はどの角度でも鼻ないし、ニコちゃん大王みたいなキャラクタも当然横からや斜めから描かれても破綻がないわけなのです。案外ギャグ系の絵でこれが守られてるのって当時はなくてですね。「すごーい」って感動やったわけです(もしあったんやったらごめんなさい)。
ってなわけで、最初は「絵がすごい」ちうとこから入ったワタクシなのでありますが、文庫が出たときに初めて最初から最後まで通して読んで、「いやー、おもしろいわー」と大人になってからも十分楽しんでしまったのでありました。
※文庫と一緒に並んでるのは、名古屋で買った「鳥山明」オモチャ(ゼンマイで動くにょ) →
宇宙人がしゃべってこよーと、悪魔がたずねてこようと、「サインちょーだい」で終わらせ、クラスメートが首を外そうが、地球を割ろうが、月を砕こうが、山を吹っ飛ばそうが、「アラレちゃんすごーい」で終わらせる能天気なペンギン村の話は、とっても懐深くていいっす。登場キャラクターも、アメコミと日本の田舎と恐竜と宇宙人と車とバイクと発明品と、こーんなに混ざってるのに何でまとまってるのかが不思議でありますが「全部がありってすばらしー」と思えてきまするね。
スッパマンとかニコちゃん大王とか、皿田キノコやらチビルくんやら、そしてある意味最強のオボッチャマンくんとDr.マシリト(今はもう集英社のエライさんらしいねー)等々、好きなキャラクタをあげれば全部曲者ぞろいになってしまうワタクシでありますが、そんなこんなが全部入ってるわけで。いやー、やっぱし当分うっとこの本棚にいてもらおー。
ところが。現在完全版ってのが、続々発売になっておりまして。毎月1冊ずつ出てるのでありますが、全部揃えると今より幅とるし高さも取るし、文庫からこれに差し替えるかすっごい悩みどころでありますね。どうもカラーで掲載された原稿がそのままカラーで載ってるらしいのですよ。こーれーはずるーい。うーんうーん。全部出てから考えよーっと。
ってなわけで原作派のワタクシとしては、もうすぐ出るらしいアニメ版のDVD BOXには興味がないのでした。そんなんよりは「扉絵に出てくる乗り物シリーズ」を「超合金」で出してくれたらいいのにー(摘さん一家の「烈津號(れっつごう)」も欲しい)。でもDVD BOXにはフィギュアが15体おまけでついてるらしくてですね。「アラレ」とか「ガッちゃん」とかは別にええんやけどね。「ピンポン号」もおるねーん。「ピンポン号」だけほしいー。
ちなみに同じ鳥山明でも「ドラゴンボール」は苦手っす。どうも戦いもんがね。ダメなんすよ。
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