Dec 31, 2005
「逆境ナイン」(島本和彦)
「逆境とは!?」
「思うようにならない境遇や、不運な境遇のことをいう!!」
(太字でお願いします)
いやー、やっと読んだっすよ。こんなん言ってなんですが、「休みに入ってから読んでよかったー」って感じであります。最近お仕事で「えらいこっちゃ」の連続やったんで、これ読んでたら「やる気パルス」を変な方向に作用させてしまうとこでしたわ。システム仕事に絶対合わない「絶叫&握りこぶし」攻撃を繰り出してるとこでしたわ。あぶないあぶないー。
ってなわけで、読んだ人からの「早く読めー」攻撃が一番多かった「逆境ナイン」。しかもお薦めがやたら熱かった「逆境ナイン」。ワタクシ遅ればせながら、やっとその熱さの意味がわかりました。人類を2つに分けるとするならば、「『逆境ナイン』を読んだことのある人」と「読んだことのない人」に分けていいくらいです。
さて「逆境ナイン」とは。全力学園弱小野球部ピッチャーの「不屈闘志」が主人公です。ある日校長先生に呼び出され、「弱すぎるから廃部」と宣言されちゃいます(「逆境」その1)。「ここのスミにでっかい優勝旗を置きたいと思いませんか!!」と「甲子園優勝」ちう大風呂敷を広げてしまったからさあ大変。とりあえず10日後の甲子園常連校との練習試合に勝たなければいけなくなってしまいました。
練習試合のために猛特訓を繰り広げ、さあ明日が試合ちう時に「女に振られたからやる気がでません」とか「ハンダゴテ触ってて怪我しちゃいました」とか「バイトを引き受けちゃいました」とか「キャプテンについていけません」とか、続々とメンバーが脱落。そんな絶体絶命なピンチにも「これが『逆境』だー!」と熱く燃えてしまう不屈闘志。どーするどーする、さーどーするー。
1巻から既に絶対絶命に陥り、このテンションで6巻まで続いてしまいます。へこんでは立ち直り、こけては起きあがり、まさに「不屈」の不屈闘志。次々繰り出される逆境がまたとんでもないものから、大マヌケなものまで、バリエーションに飛んでおりますが、そのつどどっぷり凹んでる姿が爆笑を誘ってしまいます。そして「おいおいおいおい」ちう突込みどころ満載の復活劇もバカすぎて感動してしまいます。
不屈闘志のみならず、脇役も当然熱苦しくて強力っす。廃部を言い渡す校長(映画では藤岡弘)をはじめとして、「それはそれ!!これはこれ!!」を見開き1ページ使って言い切ってるサカキバラ・ゴウ先生(ワタクシこの言葉が絶叫されるのを初めてみました)。闘志の父ちゃん、じーちゃん、にーちゃん。対戦相手の皆さん。みんなが背中に炎を背負ってまぬけなことで盛り上がっております。ちうか全編通して「声がでかいもん勝ち」になっております(この辺は「燃えよペン」と同様)。
1巻から6巻まで、みんなが泣いて叫んで大騒ぎなので、読む側は体力をつけて望んでくだされ。とにかく借りてでもマンガ喫茶ででも、1回は読んどくのをお勧めします。いやー、これはねー、ほんまに「熱いお薦めありがとー」です。買ってよかったっす。
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