Sep 06, 2005
「恨ミシュラン - いちどは行きたい 史上最強のグルメガイド」(西原理恵子、神足裕司)
ちょっと昔のその昔、「バブル」と呼ばれた時期がありました。一部で金回りが良くなったせいで、入ってくるお金がちょっと増えたりなんかして、「いつもよりいっぱいお金を使っちゃおーかなー」な気分になった人が増えてたのであります。
そんな時に「グルメブーム」ってなブームが巻き起こってました。持ち金がちと増えた庶民に、高めな値段設定のお店を「ここいいっすよ。この味がわかるとアナタもレベルアップっすよ」とメディアが紹介しまくたのであります。結果「よっしゃ、俺様もレベルアップしたろーかい」と「メディアお勧めの食べ物屋さんで外食する」ってのが盛り上がり、そんな空気に乗っかったお店もどんどん増え、「グルメブーム」は訳わからんまま盛り上がり、こっそり今に繋がってるのであります(以上、20代以下の皆様への説明おわり)。
そーんな「グルメブーム」の初期のころ(バブルは終わりかけのころ)、「その店は、ほんまにそんな高い金出してまで行く価値があるんかいな」と左斜め67度くらいひねくれた姿勢で「週刊朝日」でスタートした連載が「恨ミシュラン」であります(単行本全3巻)。評判の店に行って「その店のほんまのとこ」をレポートする役となったのが、りえぞうちゃんとコータリンであります。
ページの構成としては、上半分がりえぞうちゃんのマンガレポートで、下半分がコータリンの文章レポートって形です。再読して気が付いたのは、けなしてても「まずい」って言うてるとこ少ないなーってことっすね。数えるくらいっすね。ま、「○○食堂の580円の△△定食の方がうまい」とか「カト吉の冷凍ウドンを見習え」とかはいっぱいあるけどね。あと「どーやったら初対面の人間にそんな口が」とかの店員さんレポやら、「消防署が『もうそろそろですよ』とゆうくらいの古さ」とかのお店レポも満載っすよ。
マンガ部分は、最初はコマ割も大きめやったのですが、1巻の真中くらいからどんどん細かくなっていきまして、半ページの中に10コマ(平均)くらい割ってあります。ひとコマがちっちゃいちっちゃいー。そん中に登場人物が3人くらい入ってて、全員喋ってたりしてるから、内容も濃い濃いー。
最初の方は「店」をレポートって感じで、「裏レストランガイド」っぽいのでありますが、後半は「店」より「その店に一緒に行った人レポート」の割り合いの方が、どんどん増えていきます。どのネタがホンマなのか判別不可能な「みつえちゃん(青木光恵)」ネタとか(殆ど「大河ドラマ」)、これは全部ホンマやろうと思わせる「淑子ママ」ネタとか(「人は人、我は我、されど仲良し」は名言)、歴代3人の編集者(カツピーのデブパンチはかわいい)、コータリンに至っては後30年賢そうなこと書いても、到底挽回不可能なほどの「グデグデな人格」が完成されてるし(「ホモかっちゃん」レベル)。おいしすぎっすね。
ワタクシ前から、りえぞうちゃんのマンガを誉める人が「ゆんぼくん」とか「ぼくんち」とかの方ばっかし押すことに、少々不満を感じておりまして。ま、好みなんやろうとも思うのですが、個人的には「まあじゃんほうろうき」とかこれみたいなレポートもん(今やと「できるかな」「鳥頭紀行」「毎日かあさん」系)の方が好きやし、面白いと思うんやけどな。
大方の感想や評論ではで「レポートもんは真似しやすいけど、物語もんは真似できない」ってのが出るのでありますが、レポートもんのマンガで登場する身近な人を、ちゃんと面白いキャラクターとして作って(事実がどーとかは置いといて)、オチをこのペースでつけながらマンガにしていくのって、やっぱし真似できんことやと思うんやけどなー。ま、オチに関しては好みがあるから。ワタクシ的にはど真ん中なのですが。ありがたいことです。
とりあえず、「恨ミシュラン」を「食べ物屋の悪口ばっかし言ってるやつっしょ?」って前評判で、読んだことない人は、一回見るのをお勧めっす。めっちゃネタが詰まってるから、「3冊一気読み」は無理っすよ(後に行くほど濃くなります)。今は文庫でも出てますが、ちっちゃい捨て台詞とかコボケとかが見えにくいので、単行本の方がお勧めっす。
と、ここまで読んだ方で「で、コータリンの文章レポートの感想は?」と思われた方。鋭いっすね。ワタクシいつも、上半分のマンガ見ただけで満腹になるんで、下半分は思いっきりすっ飛ばしてました。なんちゅーかな、カレー食べた後に湯豆腐食べても味わからんっしょ?今度カレー食べる前に湯豆腐行ってみよかな。でもまずカレーが目につくんで。なかなか難しいのでするよ。
ほー
まさに、ソレでしたわ<食べ物屋の悪口本と思ってた。
改めて読んでみようと思うです。
この味がわかるとレベルアップと思ってお店に行ったことは無いけど、ぼんやり歩いててもどんなもんを出すお店かわかんないから本を見ることはあったなー。
理想は、おいしいお店に連れて行ってもらったから、今度連れて行くねって感じの輪。
あまり変わらないお金払うなら、気分良くうまいもの食べたいだけっす。
悪口も当然書いてあるよーん。
なので、行ったことあって、いい思い出がある店があったら、すっとばしたほうが気分を害しなくていいかもね。
(結構おいしく食べて誉めてるとこもあるけど)
うちからしたら、殆どが東京の店なんで、「架空のレストランレポート」気分やったけど、東京でその店が身近にある人は、たぶん違う印象なんかもね。
(しかも「笑っちゃえ」目的で読んでるし)
なので、そんなに真剣にガイドとして読もうとしてるんやったら、やめといたほうがいいかもよ。大昔の本やしね。
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