Mar 27, 2005

「恋愛的瞬間」(吉野朔実)

吉野朔実の描く絵は好きなのであります。省略した感じの絵も書き込んだ絵もどっちも好きかなー。女も男も男前なのであります。なのでどのマンガも好きでいろいろ持ってるのでありますが、今回は「恋愛的瞬間」で。コミックスで全5巻、文庫で全3巻でありますよ。

題名どおりテーマは「恋愛」であります。心理カウンセラーのクリニックを開いてて、大学で「心理学」の講義をしてる森依センセと、受け付けのバイトをしてるハルタくんが中心で、周りで起こってる恋愛に心理学的な視点を混ぜ込んでるって感じの、一話完結もんであります。クリニックに相談にくる人の話もあれば、ハルタくんの友達がやらかすいろんな揉め事なんかも絡んでおりますね。

相談にくる系でいけば、平和な恋愛ちうよりは「揉め事になっちゃってまするー」なもんが多いっすね。「いっぱい女を作っちゃってでも結婚したくって」とか「愛人といかにもめずに続けるか」とかね。ハルタくんのまわりの友達ネタでも、かなりポリシーを持っていろいろ渡り歩いてる男前の連れ(男も女も)が登場し、いろんなことをやらかしたりしております。

本人がそーなんやと思いますが、男前な女が数多く登場しまする。ここで言う「男前」ちうのは「友達にも彼氏にもちゃんと自分の意見を言える」ちう意味っすね。彼氏に暴力を振るわれ続けてる女は、彼氏に「好きでなくなったらいなくなるだけ」と言い切っております。子どもをおろしたことで責任をとるつもりで結婚した相手に、別れ話をする女のセリフはとってもカッコイイし(引用するには長い)。ハルタの友達の「かしこ」と「撫子」の発言はどっちも名言揃いであります。

でも個人的に好きなエピソードは、「雪絵ちゃんとかんちゃんのドタバタ結婚ストーリー」であります。他のがどっちかちうと「恋愛ネタのホラー話」ちうくらいの心理的に本音をつきまくった(ある意味)恐い話の連続なので、こいつが一服の清涼剤になってるのかもねん。ジミに入籍したいだけなのに親に報告したら「雪絵よーやったー。お父ちゃんが梅田のヒルトンでどかーんとやったるさかいにー」ってドンドン盛り上げちゃってえらいこっちゃ。な話やねんけどね。

「いたいけな瞳」とか「ぼくだけが知っている」あたりが、よく似た感じかな。「いたいけな瞳」は「恋愛」テーマにしぼってなくて、「対人関係」がテーマかも。「ぼくだけが知っている」は小学生が主人公なので小学生なりの対人関係がテーマかな。どっちも好きなのであります。どんな展開があっても一定のテンションで対応してるって、安定感がいいんかもねん。

Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.