Jul 05, 2009

「宇宙創成」(サイモン・シン)

 

「フェルマーの最終定理」(感想はこちら)、「暗号解読」(感想はこちら)、に続いてのサイモン・シンの「追っかけシリーズ」が、こちら「宇宙創成」(上下巻)であります。

内容は「昔から現在までで『宇宙(地球)』をどーわかってきたか」なので、最初は古代ギリシャからスタートですよ。やっぱし普通に見える「太陽」と「月」の関係性が、一番手っ取り早い謎なのですなー。

学校とかで習うとこって「今わかってること」を基にして、「最初にこの説を出した人がこの人ー」みたいに、名前を教えられるではないですか。「コペルニクス」とか「ガリレオ」とか「アインシュタイン」みたいに。

でも実際は、それ以外の人が「あーやこーや」やりもって、それを修正しつつわかってきたことが殆どなんで、「その人らだけがすごいってことでもないんやなー」ってのが、よくわかることになっております。

サイモン・シンの本は、題材が難しそうなものが多いのですが、「誰が何をしたか」と「そのときの世間の状況」を詳しく書いているので、専門家でもマニアでもないワタクシみたいな一般人にもとっつきやすいのですよ。

たとえばワタクシは「コペルニクス」「ケプラー」「ガリレオ」の名前は知ってたのですが、みんな『地動説』の人ってだけで、それぞれ「どー違うの?」がよくわかってなくてですね。

今回初めて「コペルニクスは初めて『地動説』を出した」、「ケプラーはコペルニクスの案が『円軌道』やったのを『楕円軌道』に修正」、「ガリレオは望遠鏡を作って観測して裏づけを取った」って違いがあるのがわかりましたーヽ(´ー`)ノ

最初のうちは「新しい観測結果」(よく見える望遠鏡)が出るだけで新事実が出て、どんどん説が変わるのですが、「光」の速度が出てきたあたりで「物理学」「数学」「天文学」が混ざってきちゃって、全部でつじつまを合わせようとしだしてるから大変大変ー。

宇宙の謎の解明に「ドップラー効果」が登場するとは、思ってもみませんでしたわ。

そんなん言ってるうちに「どーも、宇宙ってのはどんどん広がってるっぽいよー」「それも遠くにある星ほど、早く遠ざかってるっぽいねー」「ちうことは、最初は何もないとこから爆発したんでないのー?」「おー、そー説明しちゃうとつじつまの合うとこがいっぱいあるねー」ってなわけで、「ビックバン説」が誕生しちゃうわけですね。

この「ビックバン説」と「永久宇宙説(最初っからずーっとある)」の戦いが解決したのは、1990年代なんで60年くらい延々ともめてたってのも、えらい話でありますが、このあたりの話は「下巻」まるまる使って説明してくれてるので、堪能してくださいませー。

それにしても、どこの世界でも一緒やなーと思うのは「権威を持った年寄りがいるとこは、その人が死ぬまで新しい説に切り替わりにくい」ってことですね。

単行本は「ビッグバン宇宙論」って名前で出てるんで、図書館派の人はこっちの名前のほうが探しやすいかもですよ。

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