May 18, 2008
「LOST(ロスト)」(イアン・フィリップス)
最近そんなに見かけなくなった「ペットが迷子になったので探してください」ポスターですが、世界中からこのポスターを集めまくって1冊にまとめたのが、この本です。
基本「写真」や「イラスト」が付いてて、特徴が書いてあって、「こんなにこんなに大事にしてるの」ってな訴えがあって、「連絡ください」って締めてる切羽詰った訴えが殆どなのですが、中にはやっぱし突っ込みたくなるもんもあるわけで。
ちっちゃい犬や猫くらいなら「何とか探せるかなー」と思うのですが、「アヒルです。名前は○○ですが、呼んでも返事はしません」とか、「ドーベルマンです」「牛です」「キングスネークです」「黒くて大きなネズミです」「カラスです」って「見つけてもどーにもできんぞ」ってやつまで迷子になってまして、かなりバラエティに飛んだもんが集まってます。
読んでるワタクシから見たら、まず「見つけられるかなー」って目で見るやないっすか。でも中には「アンタがあわててるってのはよーくわかった」で終わってしまうもんも結構あるもんで。「カメ見つけて!」って。ごめん、見つけられないかもー。
そんなつたない情報でも、明らかに子供の字でイラストまで書かれてるやつなんかは「早く見つかってくれー」って願ってしまったりしまするね。「カナダのまっしろネコ」や「スイスのプスプス」は「自力で帰ったってくれー」って思っちゃいます。
でもまー、そんな「見つけなくっちゃ目線」を捨てて「世界のペット事情」を見るよーに見ていくと、これがまた別に見えてくるもんもありまして。
まず写真が使われてるよーなポスターやと「こんな家で飼われてるんや」ってのが見えてくるし、イラストやと「この国やとこーいう描き方するのかー」ってのが新鮮やし(デンマークのネコのイラストが結構かっちょいい)、字がたいてい直筆なのでその筆跡を眺めるのもいいのですよ(筆記体やったり違ったり)。
アメリカとかやと「迷子になりました」だけじゃなくて、「盗まれました」ってのも結構多いのがビックリですね。カバンに入ってたりとか車に残されてた場合があるみたいやけど。
本の構成は、ポスター1枚に付き見開きの2ページ使用してます。見開きの右側にポスターの画像。左側に文章の日本語訳。全体的に「犬」「猫」「鳥」「その他」って章にわかれてます。左側の開いたスペースにはパラパラマンガが仕込んでありまして、最初から最後に向かってパラパラすると「ペットが駆け寄ってくる」って動きになってるのが、これまたかわいいのであります。
最後まで見たら「みんな無事に見つかったのかなー」って気がかりがちょっと残るってのはありますが、世界中の素人さんの本気ポスターは見てるといろいろ見えてきますねー。飽きないっす。
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