May 11, 2008

「有栖川有栖の密室大図鑑」(文:有栖川有栖/絵:磯田和一)

12月の半ば過ぎに、年末年始用の分厚くなってる「テレビガイド」を買ってきて、「あー、この番組面白そうやなー」ってチェックするの好きな人、手ーあげて。はいはいヽ(´ー`)ノ

ほんで実際わくわくしながら番組観てみると、「あれ?」ってことになったりもするのでありますが、まーそれはそれで「わくわくした」って気分も含めて楽しいもんっすよね。

で、推理小説好きの人が、この本を読むと、まさしくその気分が味わえること間違いないですよ。

ワタクシは実際好きですから、それなりにいっぱい読んでるわけですが、「面白い密室」が登場するからって「面白い小説」っちうわけではないことぐらいはわかってるわけですよ。

しかーし。「面白い密室」って聞くと「どんな解決するんか知りたいなー」と思っちゃうのですよ。ほんで「それはすごーい」とか「それは強引やろー」とか言いたいではないですか。

この本は古今東西の推理小説で「密室」が出てくる話を41本紹介しちゃってます。有栖川有栖が文章で「いかに読むべき密室か」をこんこんと説明したおし、とどめにイラストレータの磯田さんがそれを読んで、密室部分をイラストで懇切丁寧に明かしてしてくれちゃってるわけです。

「こんな部屋で、こんな窓があって、ドアの鍵がどんなんで、机の上やら床の上に何が置いてあって、こんな風に被害者が倒れてて・・・」って、そこまで詳しく密室を紹介しときながら、答えは書いてないわけですよ(当然)。「知りたかったら読め」って言われるわけですよ。面白そうやないですかー。読みたくなるではないですかー。あー、すっごい気になるー。

紹介されてる中には「それ知ってるー」ってやつもありまして、それに関しては「そこまで持ち上げるほどのもんでもなかったぞ」ってやつもあったりしますが(特に国産)、「名探偵が多すぎる@西村京太郎」のように「あー、ワタクシもその密室は好きだー」ってやつがあったりもするので、紹介されてる本が一概に面白くない話とも言い切れず、「うーん、やっぱしかたっぱしから読むべきなのかー?」と悩んじゃいますね。

紹介されてる本も、長編と短編が入り混じってるわけですが、ワタクシ的には「密室のトリックがメイン」って話はやっぱし短編の方がキレがいい印象があって好きかなー。長編になるとどうしても「いくつか起こった事件のうちのひとつ」って扱いになるんで、扱いが雑になりがちやし。

後、どうしてもトリックが「早い者勝ち」なとこあるんで、時代の古いやつから行くほうが「おおお」って言える度も高いわけで、ってなるとやっぱし狙いは海外もんの古典かなー。「カー制覇」あたりからいっとこうかな?

ってなわけで「本格好き」で、解決編の後で「『それはどーよ』って文句を言うのも辞さないぞ」っちう人には、うってつけのガイドブックではないでしょーか。年末年始のテレビガイドのよーに「わくわく気分込みで」推理小説が楽しめると思われますよん。

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