Feb 27, 2008

「空中ブランコ」(奥田英朗)

ワタクシもお気に入り「イン・ザ・プール(ワタクシの感想はこちら)」に続いての「伊良部シリーズ」第2弾。「祝・直木賞」おめでとーヽ(´ー`)ノ

もう、読む前から「面白いってわかってるんやもーん」って本は嬉しいっすね。ちょっとほったらかしてみたりなんかしちゃったですよ。本棚入れて「あっこにあるあるー」とか思ったりして。

で、遂に読んじゃいました。いやー、スッキリアク抜きした感じやねー。圧倒的に「読みやすく」なってます。伊良部とマユミちゃんのキャラも毒抜きしたねー。

伊良部なんか「ジャイアン」と「きれいなジャイアン」くらい違うんちゃうかなー?(「きれいなジャイアン」を知らない人のためにYouTubeを貼っておきました→)

マユミちゃんもちょっぴり可愛げ出てきてたりなんかして(前の男前の方が好みやけど)。きゅー。

ってなわけで、主役のアクがなくなったのが前作と大きく違うとこでありますが、「連作短編集」なのでストーリーのパターンは以下の通りのお決まりです。

「ちょっと調子が悪くなった患者さんが、神経科・伊良部センセのとこに来る」→「伊良部にふりまわされまくる」→「患者さん、何かちょっと楽になる」以上ー。

今回の患者さんは、「空中ブランコで飛び移れなくなっちゃったサーカスのスターさん」、「爪楊枝からお箸まで、『とがってるもんがダメ』な先端恐怖症になっちゃったヤクザ屋さん」、「義父のヅラを取りたくて取りたくてしょうがない衝動にかられてるお医者さん」、「ファーストに投げられなくなっちゃったプロ野球選手」、「何を書いても『これ、昔書いたかも』と思ってしまう多作の女流作家さん」・・・とまー、花形な職業のかたが目白押しです。

みんな「何とかしないと仕事に差し障りがでるよー」と切羽詰ってるのでありますが、伊良部総合病院なんかに行っちゃったのが運のつき。「注射大好き」伊良部一郎と「イメクラですか?」な大胆衣装の看護婦マユミちゃんにビタミン注射を打たれ、「どこに連れてくねーん」な「伊良部ワールド」に入ってしまうのでありますね(SFではありません)。

ワタクシのお気に入りは「空中ブランコ」と「義父のヅラ」かなー。「義父のヅラ」はもうネタ的に反則と言ってもいいかと思いますが、世の中のバレバレのヅラに気を使いまくってストレス溜まってる人はこれを読んで溜飲を下げておきましょー。

ってなわけで、「イン・ザ・プール」より読みやすくなってる「空中ブランコ」。普段本を読まない人は、こっちを先に読んだほうが読みやすいでしょう。どの話も読んだ後にホカホカいい気分になれますよん(ワタクシ保障)。第3弾の「町長選挙」も文庫になるのが楽しみだーねー。

※ これを読み終わった後で「こん時の直木賞の選考委員、誰やったんやろー」ってぐぐったのはワタクシだけではないでしょう。「ヅラいないかな?」って思いませんでしたか?ワタクシだけっすか? (´・ω・`)

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