Nov 13, 2007
「ミステリーズ - 完全版」(山口雅也)
「ミステリーズ」は面白いんやけど、「どんな本なん?」と言われるとすんごく説明しにくいっちう、困った本であります。
まず間違いないとこから説明しますと「短編集」であるっちうことです。全部で10篇入ってるのですね。ちなみに単行本時は9篇やったので、1篇増えて「完全版」ってことのよーですよ。
内容がねー。ミステリーの短編のあらゆるパターンを実験しまくってる感じなのです。「これ」って決まったパターンでの集まりではないのですよ。一個一個を「次はどーくるんかなー」って楽しむ系っすね。
本格っぽいもんもあれば、「え?そこに着地すんのん?」なもんもありーの。途中でどんだけ急カーブを切りまくるかに挑戦してるっぽいもんもありーので、読み始めた段階でどれがどーいうチャレンジをしてるのか、ほんでどんな着地の仕方をするのかが、全然想像つかないのであります。
雰囲気だけで説明するのであれば、「名探偵の呪縛@東野圭吾」と「あなたに似た人@ロアルド・ダール」と「星新一のショートショート」と「空飛ぶモンティ・パイソン」と「世にも奇妙な物語」と「寿五郎ショウ@江口寿史」の「下品な一家」を、荒く混ぜて10個に分けてみた、みたいなことになっております。自分で書いておきながら訳がわからなくなってきましたが、たぶんもっと混ざってることでしょう。
ほんで、山口雅也本人が↑を見て「そんなもん、どこにも入ってないわ」と言う確率が87%くらいかなー(´-ω-`)
全編、舞台が外国です。登場人物も外国人です。でも書いてる山口雅也は日本人なので、全体的にうっすら「世界の料理ショー」とか「奥様は魔女」な「吹き替え海外ドラマ」と言いましょうか、ニセ海外モンな雰囲気が漂っておりまして。それがまた怪しさに輪をかけてるとこですね。
うーん、頑張ったけど説明できないー(´・ω・`)
ま、とにかく全10篇が「どこに停まるかわからないミステリー列車」のよーな「ミステリーズ」。「列車に乗ったはずやのに、今横に1回転したんちゃうか?」とか、「何でジャングルジムのてっぺんで降ろされてるのん?」な、「列車やと思ってたことすら間違いやんかいさ」な目に合えるかもかも。
好きなパターンのミステリーばっかしを読むのに飽きた人にはお薦めっす。文庫でお安く出てるので、興味がある方は読んでみるべしーヽ(´ー`)ノ
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