May 13, 2007

「ばらとおむつ」(銀色夏生)

「つれづれノート」を読んでたワタクシとしては、「脳梗塞の母の介護記録」ちう帯を見ただけで「うわ。しげちゃんが脳梗塞なん?」と、ちょっとドキドキもんで読み進めてしまったのでありますが、そこはさすがの銀色家。ま、介護してたのがせっせ(お兄ちゃん)で、銀色さんはまめに通ってた、ちう距離感もあるのですが、必要以上に深刻にならず、相変わらずありのまま報告となっててよかったっす。

脳梗塞になっちゃって、ちょっと障害が残ったしげちゃんと、同居して介護することにしたせっせ。銀色さん含むバラバラなとこに住んでる兄弟に、せっせがメールでしげちゃん情報を送り、そのメールのタイトルが「ばらとおむつ」なのであります。「ばらとおむつ 第32号」ってな感じっすね。「1号」から「101号」までのせっせメールと共に、銀色さんからみた自分の家族が書かれてます。

「つれづれノート」ではあくまでも脇役やったせっせの生メールが、山盛り載っているため、せっせの真面目でガンコな人柄がより明確っすね。「つれづれ」やと銀色さんからみた「つっこまれ役」としてのせっせやったのが、「あー、それは突っ込まれるわ」と証明された形であります。「あれは大げさでも何でもなかったんやー」ってハッキリしたですね。メールっていろいろわかるよなー。

登場する、たまにお見舞いにやってくる親戚のおばちゃん。しげちゃんがもともと同居してた親戚のおじさん。「親戚縁者はみんなで助け合ってなかよくね」ってな理想論をぶち壊す、「いやいや、実際の付き合いってこんなかんじやって」なリアルな親戚付き合いも、そのまま赤裸々に書かれてて、これまた読み応えがあります。

かんちゃん、さくちゃん(銀色さんの子供)も、大きくなってて。もうかんちゃんは「つれづれノート」が読める年代になってるんやなー。14巻分(かんちゃんが生まれる前から)の集大成やし、銀色さんがかんちゃんに「これを読んだら、全部わかるよ」ってかんちゃんに言ってるとこが素晴らしい。「かんちゃんのここがキライ」とか書いてるとこもいっぱいあるけど、それを「読んでいい」ちうてるってことは、実際に本人にも同じように接してたから、って自信がないとできん事やもんなー。

ってなわけで、「介護記録」といいながらも、そんな説教くさいことにはなってないので、「つれづれノート」の続編として安心して読めたのでありました。ま、でもしげちゃん、後遺症がでかくなくてよかったよー。寝たきりとかってなったら、ちょっと大変やもんね(ワタクシのおばーちゃんは、右半身不随の3年寝たきりで、おかーちゃんが大変でした)。

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