Mar 17, 2007
「延長戦に入りました」(奥田英朗)
スポーツ中継とか見てても、ぜーんぜん試合と関係ないとこに目が行ってしまう人、手ーあげて。はいはーいヽ(´ー`)ノ
ワタクシの場合、野球見に行ったら、オモリがバットから抜けなくてトントンしまくってる、ネクストバッターサークルとか、リリーフカーのおねーちゃんのハンドリングとか、一家で観戦に来てて、お父ちゃん以外みんなが冷めまくってる家族とか、そっちに目が行きまくりっす(試合は試合で見てるんやけどね)。
たぶん、ワタクシだけじゃないっすよね。よかったよかった。
ほな、そんなワタクシみたいなアナタは、伊藤みどりが代表やったときに「芸術点ってどうよ」と文句たれてた人が、荒川静香が出たとたん意見を覆してたのを見て「どっちやねん」と突っ込んだやろし、大昔の「レコード8社対抗運動会」の走り高跳びで、みんながゴム飛びみたいなパタパタ飛びしてる中、一人背面飛びを食らわしたヤツに「それはずるいやろー」と突っ込んでたことでしょう(ついてこれない子はセンセ置いていきます)。
そんなワタクシのような「出されてる『お薦め品』以外のもんに熱くなりがち」なアナタなら、「あるあるあるー」とヒザをたたき放題になるエッセイが「延長戦に入りました」です。奥田英朗が作家になるまえに「モノ・マガジン」で連載してたもん('92年~'97年)をまとめたもんなのですが、いやー、今読んでも十分面白いっす。ほんで何回読んでも面白いです。ワタクシのヒザも真っ赤になろーっちゅーもんです。
全34篇のエッセイでありますが、大きく分けて「学生時代の体育・部活」に関するものと、「プロアマスポーツに対する観戦者として」の2つの目線から成り立ってます。なので思いっきりジャンルわけしないとあかんってなると「スポーツエッセイ」になるんやろーけど、スポーツ興味がなくっても、学生時代に体育やってたら十分わかる話でまとめられています。
あるときは「岩崎恭子が金メダル取ったとき、お父ちゃんが抱きついてくるとこをすり抜けた」とこに注目し、「プロ野球で席を離れてバックネットにへばりついてる人に注意する、バイトのおねーちゃんの苦悩」を想像し、「昔走るの早かったヤツは、大人になっても50メートルのタイムを比べっこしてる」と自らを振り返り、「新聞でちっちゃく載ってる高校野球・地区予選スコア(大概コールド試合)」で試合のなり行きを想像しまくり、「いやー、それをネタに持ってきたことが素晴らしいー」なネタがてんこ盛りなのでありますよ。
「剣道が国際化しないと思う」ってのに関しては、ワタクシも全く同感っすね(ちょっとやってたことあるから)。そーやねん。あの「ピシッって決まったかどうか」が審判の気分しだいってのは、絶対もめるもとやねんて。「柔道」もよくもめてるもんね。
ちなみにワタクシが、日ごろから「阪神のトップバターは『赤星』やないとだめー(鳥谷じゃだめー)」と力説してる理由も、この本の中に隠されています。「そんな理由かよー」と怒られそうですが、いやいや、これがまた侮れんって。だまされたと思って赤星で行っとけって。
そこまでワタクシが読み込んでるこの本、ここ数年での「お風呂に登場回数第1位」であります。 「お風呂本」は「いつでもヘラヘラ笑えること」「ボロボロになっても買い替えがきくこと(絶版とかはダメ)」ちう厳しい条件が付くので、そんなに数があるわけではありません。結果「内容を覚えちゃってる状態で何回読んでも面白い」もんが選ばれるわけです。
お風呂に何回も持ち込むと、ボロボロになっちゃうから買い換えて、ってしてるので、今あるやつが3代目です。他のお風呂本はせいぜい2代目なので、はれて1位と認定されました(登場回数を数えたわけではないっすよ)。3代目はもう8版です。売れてるねー。たぶん何冊かがお風呂で読まれてビタビタにされてるのでしょう。
まだ文庫になってないんで読んでないけど、「泳いで帰れ」は「アテネ5輪観戦記」らしいんで、楽しみ楽しみー。
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