Sep 07, 2005
「陽気なギャングが地球を回す」(伊坂幸太郎)
これを読み終わった一発目の感想は「面白かったー」でした。そのままっすか。でもいつもやと「うまいねー」とか「すごいねー」とかが多いのですよ(満足した時は)。割と珍しいことなので書いてみました。
ワタクシ昼休みにチマチマ読んでたのでありますが、最後のあたりを読んでた時は「どーなるの?どーなるの?」って一気モードに突入したため、気が付いたら昼休みを10分オーバーしていました。これから読まれる方、気をつけましょう。電車で読む方、注意が必要です。
さて「陽気なギャング」ってなんぞや?と思われた方、答えは銀行強盗です。普段はそれぞれ仕事してる4人組が喫茶店に集まって(メンバーの一人が経営者)、ワクワクモードで銀行の見取り図を広げて「この席に座ってるのが係長だ」「防犯カメラが9つ」「手順は今までと同じ」とかやらかしてる空気は、「ルパン三世と愉快な仲間たち」みたいなもんとお考え下され。
ストーリー的には、もう「気分爽快さ」と「テンポの良さ」を最優先にしたってとこやと思います。特に会話は、誰かの喋りをぼけて突っ込んで、おちょくってフォローするふりしてトドメをさして、ってなリズミカルなことになっております。響野夫妻いいねー(特に嫁)。複線の回収も「お見事」な職人技っす。Amazonのレビューとか読んでると「複線が分かりやすい」って意見もチラチラあるのですが、ワタクシとしては「テンポ良く進んでいく話に、分かりにくい複線なんか張られても」って思ったけどなー。特にワタクシ早読みなので。
「気分爽快さ」に関しては、「何を気分爽快とするか」ってのの個人差があるかと思いますが、「仕返し」って言葉にワクワクしてしまった根性悪のアナタ。ビンゴです。行っといて間違いありません。映画「スティング」が好きなアナタ。ど真ん中です。「それと銀行強盗と何の関係があるのん?」と思った鋭いアナタ。うううう、それは言われへんー。
ちうか、ワタクシは全く前情報なしで読んだのですが「これは、何も知らんまま読んだほうが絶対面白い」と判断しました。なので、「読んでみよっかな」と思った方は、ネットでレビューとか検索しないで、とんとんと読まれることをお勧めします(裏表紙のあらすじも読まないこともお勧めしたいくらいっす)。
ジャンルとしては「犯罪小説」になるのかなー?「犯罪小説」で行くと、ワタクシの中では「大誘拐」(天藤真)に続いて第2位であります(今んとこ)。続編が出たら確実に買うこと間違いなしっすね。出ないかなー。
あとがきで伊坂幸太郎が、「90分くらいの映画が好きで、そんな話を書いてみました」みたいなことを書いてます。めでたく映画化もされたみたいっすね。来年公開らしいっす。「成瀬」が大沢たかおで、「響野」が佐藤浩市なんや。うーん、組み合わせ的にどーかなーってとこやなー。「雪子」が鈴木京香っしょ。大沢たかおがリーダーらしく仕上がってるのか心配やなー。がんばれー(って、もうクランクアップしてるらしいけどね)。
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