Sep 01, 2005

「川のむこう つれづれノート(14)」(銀色夏生)

銀色夏生の毎年6月に出てた日記エッセイであります。今回は「これで終わりにします」ってことなので、完結なんかなー。毎年本屋に「つれづれノート」が並ぶと「あー、6月やねんな」と季節感を感じておったので、来年からそれがないっちうのはかなり(´・ω・`)残念であります。でもまー、一区切りちうことでね。

銀色夏生の名前を最初に見たのは、たぶん「晴れのち BLUE BOY」の作詞やったはずで「作詞家ちうのは変な名前やなー」とか思ったなー。「そして僕は途方にくれる」もこの人やんね。本を最初に買ったのは「Go Go Heavenの勇気」やと思うのであります。写真と詩が混ざったやつやったけど、そん中に出てくる女の子がブレイク前の裕木奈江やったことと、「セブンイレブン病」って詩がすごく好きで、かなりお気に入りでありました(読んで見たい人はGOOGLEで「セブンイレブン病 銀色夏生」で検索してみてくだされ)。

当時のワタクシは、まだお子ちゃま時代やったので、詩人ちうのはもっと「ポエマー」ちうか、「夢見る人」ちうか、「現実離れ」ちうか、そんなイメージがあったけど「この人は現実的なことばっかし書くなー」って印象やったっす。「大人やなー」って思ったような。

ってなわけで、「つれづれノート」(最初のん)が出たときは「どんな人なんかねー」と、かなりの興味本位で買ったのでありますが、あまりに普通の日記やったっすね。「あれを食べた」とか「こんなテレビを見てこー思った」とか、「友達の誰々と遊びに行った」とか「晩御飯にこれを作った」とか。当時は付き合ってた「むーちゃん」とのことも、いろいろ書いてあったっす。おなじみのゆるーいイラストと写真も入ってる形式であります。

そんな淡々とした毎日のことを、細かく書いて14年。むーちゃんと結婚して、かんちゃんが生まれて、離婚して、イカちゃんと付き合って結婚して、チャコが生まれて、離婚して、ってことだけを見ると「波乱万丈なんちゃうか」とも見えますが(内田春菊ならもっと盛り上げるんやろな)、毎年毎年1冊ずつ「さて今年はどんな1年やったんやろねー」と追っかけたワタクシからみれば、その時その時に「どーしよっかな」ってのを選択していった結果、そーなったんやね。って感じであります。

もう、まさに日記エッセイの王道で。かんちゃんもおっきくなったよなー。毎年毎年写真でかんちゃんを見るたびに「うっそーん」であります。子育て記録でもあり、仕事を持つ母の記録でもあり、手作り晩御飯の記録でもあり、旅行記でもあり(海外旅行結構行ってるんよね)、ってな思えば盛りだくさんな内容でありました。イカちゃんとの離婚の時は「稼ぎの差がある夫婦」の双方の考え方の違いなんかが、かなりセキララに書いてあったんでビックリやったっすね。

ワタクシが「つれづれノート」好きやったのは、「正直なこと書いてる」ってのが感じられたからであります。ベースは淡々としてるんやけど、偶にちょっと上がり目のテンションの時もあったり。ぐちってたりとかね。「この人、絶対みんなに好かれようとか思ってないわ」ってとこに信頼感があったっす。よくエッセイにありがちな「テンションがあがってたらおもしろいやろー」ってのはないっす。あーゆーのはそれはそれで面白いけど、書いてる内容は「うそなんやろな」って雰囲気あるもんね。

ってなわけで、すっごくお気に入りやったので、マジで完結が残念なのでありました。何年かして気が向いたら、また再開して欲しいと思っております。

 

   「本棚が銀色夏生いっしょくに染まったような彼女の暮らし」

         by「君の鳥は歌を歌える@枡野浩一」

 

「子どもとの暮らしと会話」で、日記形式が復活し、「つれづれ」再開宣言がありました。楽しみ楽しみー。

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