Jul 21, 2005
「鉄槌!」(いしかわじゅん)
いしかわさんの「法廷バトル」ノンフィクションであります。ってことで「あー、どっかを訴えはったのかしらん?」と思ったあなた、違います。「訴えられて」ます。「被告人」っす。「被告人」になったことある方は少ないかと思われますが、このご時世どこで訴えられるかわからんので予習しましょー。
さて、いしかわさんの「被告人への道」を簡単に説明しますと。平成元年の正月明けに志賀にスキーに行ったいしかわさんとお友達は、帰りに乗っていった車(アルファロメオ・アルフェッタ)が動かなくなってしまったので、スキーバスで帰ることにしました。途中でトイレ休憩に降りてバスに戻るとバスがいません。置いていかれてしまったよーです。吹雪の中、がんばって自力でバスに追いついたのですが、スキーバス側からはお詫びの言葉もありませんでした。
とっても腹が立ったいしかわさんは、当時連載してた「フロムK」にちまっと描きました。最後のひとコマに「2度とビッグホリデーなんか利用しねーからなっ!!」「バカヤロー!!」って描きました。しばらく経ったら内容証明郵便がビッグホリデーからやってきました。「お、謝罪かな。さっすが有名企業」と思って開けてみたら「通告書」って書類がありまして。早い話が「謝れ」とか書いてあります。「なんでや。お前が謝れ」と無視してたら、6月に東京地裁に訴えられてしまいましたとさ。
ってなわけで、郵便物一発で被告人と決定されたいしかわさん。裁判も初めてやし「どーしよー」ってなって、とりあえず弁護士を探すとこからスタートします。弁護士決まって一安心って思ったのもつかの間、「安心してる場合じゃないかも」ってな展開が待ち受けておりました。敵がわけわからんのはともかく、味方の弁護士が怪しい怪しい。出してくる書面も怪しい怪しいー。
裁判初めてやから「これが普通なんかなー?」って思いと、「いやいや、どー考えても違うやろー」って思いが入り乱れる中、ビッグホリデー側は「謝るどころか」な対応取りつづけるのであります。さっすが敵役。さっすが有名企業。「そーくるか」な力技(変化球)まで登場してきちゃいます。
最初の呼び出し通知から、裁判所に提出してる書面、弁護士とのやりとりFAXと、数々の書類が登場するので、「裁判ってどんな感じなんやろー」な気分も結構楽しめちゃいまする。裁判独自のややこしい書き方してたりしてるのにも、いしかわさんがマメに突っ込んでくれてるので、素人さんにも分かりやすいっすね。
果たして、いしかわさんが裁判官に訴えた「菓子折持って謝りに来い!」って要求が通ったのかどーか、その辺は読んで頂くのがいいかなっと(もう終わってます)。単行本と文庫とありますが、文庫の方がオマケの章も追記されてるのでお勧めっすよ。
ちなみに、ワタクシがこれを読み終わって最初に思ったのは「弁護士は要注意(ピンキリ)」ってことと、「ビッグホリデーもあんなちっちゃいコマを訴えなかったら、ここまでボロクソに書かれなくてすんだのにねー」ってことでありました。あ、でももしかしたらこの本を訴えようとして、暴言のとこにポストイット貼りまくってるかもしれないっすね。どーんな訴状が出来上がることやらー。
とにかく今度来たら、まず「値切り交渉」からっすね。
wikieditish message: Ready to edit this entry.
A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.



