Jun 15, 2005
「われ笑う、ゆえにわれあり」(土屋賢二)
「本をじっくり読む時間が取れないけど、チマチマ読んで面白い本はないかしらん?」と言われたら、これをお勧めするワタクシであります。ぜひチマチマ読んでいただきたいっす。
ちうかね、これは早読みできません。なぜならボケが仕込んである間隔が、とっても短いのであります。「。」から「。」の間に確実に1つ挟まってます。なので、一個一個のボケに全部突っ込みながら読もうと思うと、とても一気には読めません。突っ込みなれてなくて、漫才でハイペースなネタの応酬についていけない方、ゆっくりへらへら読めば大丈夫っすよ。
ま、その小ボケを「面白い」「面白くない」ってのは個人の好みなので、本屋でこの本を手にとって「はじめに」のとこだけ立ち読みしちゃってくだされ。そのペースで全ページにボケが仕込まれてますから、先を読むときのペース配分も計れて便利っす。ついでにカバーの折り返しんとこの「著者紹介」も読んでおくのがお勧めかな。
と、こんだけ「ボケたおしの本」やっちゅーといて何ですが、「土屋賢二」ちう人はお笑いの人ではありません。お茶の水女子大の哲学科の教授であります。生徒に「面白かったですよ」って言われても「どこが面白いのか」って素の顔でからんでそーで、生徒がいなくなってから喜んでそうで、そんなとこも面白いっすね。
内容は「今日からタバコをやめられる」とか「人間を定義するのは不可能である」とか「わたしはこうして健康に打ち勝った」とか「女性をとことん賛美する」とか「人気教授になる方法」とか、もういかにも屁理屈がつまってそーなラインアップであります。ご想像どおり満載なのでお楽しみくだされ。
「私の人となりについていえば、容貌と性格と知能にはかなり問題があるものの、しかしそれを除けば、これといって特に欠点はないと言い切れる」(著者プロフィール)
ってな帯にピンとこられた方。「とにかく誰かに突っ込みたい」と思ってる突込み師の方。この本があれば哲学者の屁理屈ワールドに突っ込み放題でありましょー。小ボケも見逃さず丁寧に突っ込んでいけば、480円で結構長持ちしまするよ(でも突っ込みすぎると疲れ果てるので、へらへら笑って読むことになると思われますが)。このシリーズは何冊も続編が出てるんで、気に入ったら次の本も見てみてねん。
※ ちなみに最後の柴門ふみの解説が一番面白くないってことで。
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