May 15, 2005
「すべてがFになる」(森博嗣)
「推理小説って登場人物とか覚えるのがじゃんくさいよねー」ちう方、手ーあげて。はいはいー。ってなわけで、人の名前覚えられないワタクシが自信を持って推薦するのが森博嗣であります。最初のページに登場人物表があるけど、見なくても大丈夫っすよ。もう読んでいけば全員覚えられまする。森博嗣はかなり本を出してるので「どれから見たらいいかわからーん」ちう方もおられるかと思いますので、ここではデビュー作「すべてがFになる」をご紹介であります。
これは「SMシリーズ」(犀川創平&西之園萌絵シリーズ)の第一弾でもあります(全10作)。犀川創平ちうのは国立N大学工学部助教授であります(森博嗣と同じっす)。西之園萌絵ちうのは同じ大学の生徒で犀川創平のセンセの娘でもあります。お嬢です。あらゆるトコにコネクションを効かせるとこなんか、「富豪刑事@筒井康隆」をほうふつとさせまする。
事件は二人が訪ねた、ソフト開発会社でおこります。全コンピュータ制御されてて、人の動きも記録されてるよーなとこで事件発生ー。ハイテクな「雪の山荘もの」でありますね。(「説明しよう。『雪の山荘もの』とは、推理小説用語で完全に外との連絡手段を断たれてるとこで事件発生ってことであーる。つまり「誰かわからんけど犯人がこの中に・・・」って恐怖も追加されるので恐いのであーる」)
犀川が工学部助教授やし、舞台がソフト開発会社ちうことで登場人物も理系の人ばっかしやし、ってなわけで登場人物の大半が理系の人であります(おまわりさんとかは例外)。今まで「理系な人」が登場する小説ってのは、とにかく不健康で他人と喋れなさげ、って人しか出てこんかったから「普通の理系の人」がこんだけの種類出てくるってとこが、さすが工学部助教授。見慣れてますな。
コンピュータで完全制御された建物が舞台とあって、PCネタもふんだんに出てくるため、出版当時は「理系ミステリ」扱いされておりましたが(当時はWIN95が出たころ)、もうすっかりPCもネットもメールも一般化してるし大丈夫っしょ。そんなブツがどーこーよりも理系な人に多い「論理的に考える」とか「あらゆる可能性を考える」ことってのを最優先にした本を、森博嗣が作りたかったのではないか、とワタクシは思っております。
小説を読むときに登場人物の気持ちとかを読んでいく人と、「ここでこーゆーことがあった」って事実だけを追っかける人といると思いますが、推理小説に関してはワタクシは後者であります。多分森博嗣も後者の人なんちゃうかな?そんな「自分で推理したい人」には、この本はお薦めっす。逆に「登場人物の気持ち」とかを大事に読んで、誰かに肩入れしながら読みたい人には、物足りんかもしれません。でもシリーズ読んでいくとちょっとずつ肩入れしちゃうよーに出来てるんやけどね。
「不可能なことを消していくと、最後に残るのはたったひとつの真実」ってのは、「逆転裁判」で何回も出てくる言葉でありますが、これはまさにそれってことで。興味がある人は頑張って犀川創平と一緒に推理してみてくださいな。「それ以外は不可能やろけど、まじっすかー?」な結末がお待ちしております。
登場人物がわかりやすいキャラクタ付けされてるので、マンガ化もされてるよーであります。この他にもいろいろシリーズがありますが、詳しくはこちらで。どのシリーズも、登場人物の覚えやすさはバッチシでありますよ。
こんにちは。
はじめまして。「Node」のmiwaと申します。
TBありがとうございました。
犀川創平&西之園萌絵。なんとも不思議なコンビで^^
新シリーズである、Gシリーズも目がはなせませんね。
それでは、失礼いたします。
miwaさんはじめましてー。
Gシリーズ楽しみですねー。今度は何冊出るんでしょーか。
初期のSMシリーズや、Vシリーズは、最近読み直ししてるのですが、かなり懐かしいしやっぱり面白いっすね。
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