May 07, 2005

「少子」(酒井順子)

「負け犬の遠吠え」ですっかり有名になってしまいましたが、その数年前に出されてたのが「少子」であります。内容は「ワタシがなぜ子どもを産みたくないのか」ってやつなので、テーマとしてはかぶってるんやろーと勝手に解釈して、そっちはまだ読んでないワタクシであります(文庫になったら読むかもねん)。

最初の方に書いてありますが、これは元々「少子化問題」を政治家がとりあげて「もっとこうしたら子どもが増えるのではないか?」みたいな話し合いの内容があまりにトンチンカンやったため、「そんな改善したって産みたいなんか思わないもーん。おっさんらわかってないなー」ってってとこからが出発であります。子持ちの人を攻撃するものではないのでありますが、Amazonのレビューとか見てると読んでる人は女が大半で、反論してる人も女やねんなー。間違いなく男にしたら他人事な話なんやろなーって実感したですよ。

「なぜ産みたくないのか」に関しては「痛そうだから」とか、たぶんそれまでは「でかい声では言ったらいけないこと」が満載であります。が、一番「言ってはいけないこと」やったのは「女はみんな子どもを産みたいものなのであろー」ちう前提を否定しちゃったことなのでしょう。ワタクシ昔婦人科検診で「子宮に腫れがある」って診断され、医者に「子ども産んだら治りますよ」って治療もしてもらえなかったことがあり、「あー、産むのが前提なんやなー」と実感したことがありまする。

ワタクシ自身は「育てるの無理」派であります。なのでこの本の内容に関しては、すごく納得できるとこと「そこまでは思わんなー」ってとこと分かれてます。内容も酒井順子が独身なので「結婚しない」と「子どもを産まない」がごっちゃになってるとこもあります。そこははっきり分けたほうが、よりわかりやすかったかも。

が、子どもを産んでない(結婚してない)人ってのは、常に「まだ結婚しないの?」「子ども作らないの?」って言われつづけるストレスを抱えてるわけでして、酒井順子が「そっち(子もち側)の世界があまりに大変そーで羨ましーって思えないから」みたいなことまで書いちゃってるのは、その反動なのでしょうなー。って気持ちはわかりまするね。ちなみにワタクシは「世話嫌いやから」で終わらせております。

この本の文庫のあとがきは、「子だくさん代表」内田春菊です。内田春菊は「産みたいから産んだ人」であり、酒井順子は「産みたくないから産まない人」なので、対談とかしても「他人のことに口出しするやつが一番うっとうしい」って意見でまとまったぽくて。うんうん、子どもどーこーちうのは、プライベートなことやもんね。産みたい人が産みたいときに産めばいいと思うワタクシでありました。

それにしても昔は「洋服について」とか「テレビについて」とかのエッセイばっかしやったのに、このテーマに踏み込んでから酒井順子えらいことになっておりますなー。昔の気楽なエッセイもお風呂のお供に最適っすよ。

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